研究課題/領域番号 |
63480146
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
志方 俊夫 日本大学, 医学部, 教授 (50009932)
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研究分担者 |
前野 貢 日本大学, 医学部, 助手 (10190315)
鈴木 高祐 (鈴木 高裕) 日本大学, 医学部, 助教授 (00158974)
江角 真理子 日本大学, 医学部, 助教授 (60160363)
内田 俊和 日本大学, 医学部, 助教授 (80060078)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 流行性の非A非B型肝炎 / E型肝炎 / かにくいざる感染実験 / E型肝炎ウイルスの核酸 / ウイルス血症 / PCR法 / 非A非B型肝炎 / 肝炎の感染実験 |
研究概要 |
本研究の目的は未知の流行性の非A非B型肝炎の起因ウイルスを発見すべく、実験モデルを完成してウイルスを分離同定しようということであったが、3年の研究期間のこの目的をほぼ完結した。既ちかにくいざる約30頭と若干のあかげざるを使用して感染実験を行ったが、十分なウイルス量を経静脈的に接種することほぼ100パ-セント感染が成立した。潜状期は3ないし4週であった。肝臓の組織学的変化は他のウイルス肝炎と同じで、小葉内のリンパ球浸潤と巣状壊死、グルッソン鞘へのリンパ球の浸潤が主な変化である。また感染した猿の〓抽出液を用いて継代感染を試みたが、これもほぼ100パ-セント成功し、6代まで継代感染実験を行った。継代によって病型が変わることはなかった。感染した猿の胆汁中に直迎約27nmのウイルスが証明された。初め散在していたウイルス粒子は経過の進行とともにスポンタ-ンに凝集してみられた。胆汁中のウイルスからRNAをとり、cDNAをA gtll ライブラリ-を作った。これからインムニスクリ-ニングによりウイルス核酸の一部のクロ-ニングに成功した。この塩基配列の一部をプライマ-としてPCR法で血中のウイルス核酸を検出し、ウイルス接種ご10日ごろよりトランスアミナ-ゼのピ-クまでウイルス血症を証明した。またクロ-ンしたウイルス核酸からレコンビナントのペブタイドを大腸菌で作製し、これを抗原としてEIA法による抗体のアッセイ系を作った。これからの抗体のアッセイ系を用いて血清疫学的研究を行う予定である。またこのペブタイドがワクチンとして使用可能かどうかにくいざるを使用しての実験を始めるつもりである。培養細胞へのアダプテイションを試みているがまだ成功していない。
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