研究課題/領域番号 |
63480201
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 紀夫 大阪大学, 医学部, 講師 (00144478)
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研究分担者 |
片山 和宏 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
佐々木 裕 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
笠原 彰紀 大阪大学, 医学部, 助手 (70214286)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肝細胞増殖 / 細胞情報伝達 / PKC / 肝再生 / DNA合成 / 癌遺伝子 / 肝細胞増殖機構 / 細胞性癌遺伝子 / c-kinase / c-fos / c-myc / c-Ha-ras |
研究概要 |
血塩化炭素投与により肝再生を作成し,経時的に肝をホモジナイズして、カラムクロマトグラフィ-により分画に分け、各分画毎にprotein kinaseの活性を測定した。正常肝ではelution patternに2つのピ-クを認め、第一番目、第二番目のピ-クはそれぞれPKC typeII typeIIIサブタイプに相当する。PKC typeIIサブタイプの活性は再生を通して殆ど変化しなかったが、PKC typeIII、即ちPKCαサブタイプの活性は再生過程で上昇した。更に、抗体を用いて肝組織における発現を検討すると、正常肝では肝細胞の細胞膜に一様に弱いPKC陽性構造が観察された。一方、四塩化炭素投与後6時間では、小葉中心域に強いPKC陽性構造を有する肝細胞が散見されるようになり、投与後24時間でPKC陽性細胞数は最大となった。また、投与後36-48時間にDMA合成が同じく小葉中心域で観察された。このように肝再生にいてPKCαサブタイプが小葉内偏位性をもって発現が増強しており、この発現はDNA合成と関連を有していることが明らかとなった。 また、肝再生過程においてPKCの発現亢進をもたらす因子を同定する目的で、塩素肝細胞を用いて種々の血清因子のPKC発現におよぼす影響を検討した。四塩化炭素投与後12時間ラット血清で分離肝細胞を12時間培養すると、正常ラット血清や胎児牛血清で同様に処理した肝細胞に比して、PKCαの発現は極めて強いものであった。このことから、再生時のラット血清にPKCdの発現を増強する因子が含まれていることが証明された。
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