研究課題/領域番号 |
63480204
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 誠 (1989) 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00080119)
伊藤 誠 (1988) 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (90137117)
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研究分担者 |
安江 直二 名古屋市立大学, 医学部(平成元年度研究分担者), 助手 (80210243)
宮本 忠寿 名古屋市立大学, 医学部(昭和63年度研究分担者), 助手 (90182047)
横山 善文 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00145723)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 上皮細胞増殖因子 / EGF / 高分子EGF / 酵素免疫測定法 / 免疫組織化学 / EGF前駆体 |
研究概要 |
1.高分子EGFの酵素免疫測定系の調節 ヒトEGF前駆体の分子構造中、高分子EGFに相当するアミノ酸配列のうちN末端より858番-873番、952番-969番のペプタイドを合成した。これらを牛血清アルブミンまたはヘモシアニンにカップリングし、えられた4種類の抗原で家兎を免疫し、特異的抗体(γ-グロブリン分画)として858-873抗体(抗体I)、952-969抗体(抗体II)をえた。これら両抗体とすでに所有している抗ヒトEGF抗体をそれぞれ一次抗体、二次抗体とする組み合わせによる各種サンドイッチ型EIA系を調整し、湧永製薬研究所より提供されたヒト高分子EGFをスタンダ-ドとして測定系を検定した。しかし、蛍光強度の最大値は約3倍にとどまり、高分子EGFのEIAの確立には本研究で用いたよりも高分子のペプタイドを合成し検討を進めることの是非を検討中である。 2.高分子のEGFの精製 健常男性尿からえられた290gの高分子EGF溶出濃縮液(日立化成より提供)を精製し約300ngのヒト高分子EGFをえた。しかし、EIA系の調整には少なくともμg単位の量が必要で、これに要する数千リッタ-の人尿の収集は極めて困難なため高分子EGFの自己精製は不可能と判断した。 3.EGFの臓器局在性に関する免疫組織学的検討 抗体I、抗体IIを用い、剖検でえられたヒト正常腎臓の血管内膜細胞、尿細管上皮、間質、顎下腺の導管上皮、間質に染色陽性所見がえられ、現在、染色像について高分子EGFであることの同定を検討する一方、他臓器についても染色を進めている。
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