研究課題/領域番号 |
63480206
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
谷川 久一 久留米大学, 医学部, 教授 (10080649)
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研究分担者 |
田中 正俊 久留米大学, 医学部, 助手 (60179786)
野口 和典 久留米大学, 医学部, 助手 (40180715)
吉田 博 久留米大学, 医学部, 講師 (60158467)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Kupffer細胞 / Pit細胞 / 類洞内皮細胞 / 肝細胞 / エンドトキシン / TNF / 脾マクロファ-ジ / アルコ-ル性肝炎 / Kupffer 細胞 / アルコ-ル性肝障害 / ガラクトサミン肝障害 / 脾摘 / pit細胞 / 細胞培養 / サイトカイン / 培養 |
研究概要 |
1.Kupffer細胞と肝細胞および各種類洞壁細胞との細胞相関 Kupffer細胞は、プロスタグランディンを産生し肝細胞に対して保護的に作用すること、Kupffer細胞から放出されるメディエ-タ-は肝細胞の産生したコラ-ゲンを溶解消失せしめること、あるいは肝細胞のCRP産生をうながすことを培養細胞あるいは臨床的研究より明らかにした。またエンドトキシンにより活性化されるとTNFを産生せしめるが、脾マクロファ-ジよりも産生量が少ないことを示した。 また、Pit細胞の増加・活性化には、Kupffer細胞の活性化を伴うことも明らかにした。一方Kupffer細胞がエタノ-ル長期投与により貪食能が低下すると、代償的に類洞内皮細胞の貪食能が亢進し、生体防御として重要であることを示した。 2.Kupffer細胞と肝障害との関連 アルコ-ル性肝炎のよいモデル実験であるエタノ-ル長期ラットにエンドトキシン少量投与により作製される実験的アルコ-ル性肝炎において、TNFが重要な役割をすることを明らかにしたが、この際脾摘をすると肝障害がほとんどおこらぬことが証明した。このことはアルコ-ル性肝炎において、エンドトキシンが重要であり、それによって活性化されTNFを産生する主な細胞は、脾マクロファ-ジで、Kupffer細胞の役割は少ないことを明らかにした。同様にガラクトサミン肝障害においても、脾摘により肝障害が軽減することを明らかにした。これらのことから、同じマクロファ-ジ系の細胞でもKupffer細胞と脾マクロファ-ジは、機能的にも異ることが示された。
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