研究課題/領域番号 |
63480233
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
今野 多助 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (00004846)
|
研究分担者 |
山口 佳子 東北大学, 抗酸菌病研究所, 医員
峯岸 正好 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (20211592)
佐藤 徹雄 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (90170761)
土屋 滋 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (30124605)
寺沢 政彦 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (80192201)
土屋 滋 東北大学, 抗酸菌病 研究所, 助教授 (90142934)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
|
キーワード | 骨髄移植 / LFAー1 / 移植片拒絶 / HLA不適合 / 単クロ-ン抗体 / LFA-1 / HLA不一致 / CD_<11>a / CD_<18> / モノクローナル抗体 |
研究概要 |
1.抗ヒトLFAー1の骨髄移植への応用.HLA適合ドナ-の得られなかったFanconi貧血の症例において、HLAハプロタイプ一致の母親をドナ-とする骨髄移植を大豆凝集素処理および羊赤血球ロゼット形成によりT細胞除去して施行した。その際、Fancomi貧血の特性として比較的軽いコンディショニング(前処理)を行うので、移植片の拒絶が起きる可能性が大きい。拒絶反応を抑え生着を促進する目的で、抗ヒトLFAー1モノクロナ-ル抗体(mAb)をImmunotech社(フランス)から供与をうけて投与した。このmAbはマウスグロプリンであるが、骨髄移植前後10日間の隔日投与(点滴静注)で発熱を含め副反応とみられる異常の惹起は全く認められなかった。この症例における骨髄移植の結果は部分的生着で、造血の再構築が得られなかった。ウイルスコット・アルドリッヒ症候群の症例でも同様の骨髄移植を試みる予定であったが、準備中に脳内出血で死亡した。今後他の適応症例で再度試みる予定である。 2.抗ヒトLFAー1mAbの作成.培養ヒトBリンパ芽球細胞株(K_4)を免疫源としてマウス(BALB/4)を免疫し、その脾細胞とマウス形質細胞腫細胞株(SP/2)を融合(高電圧細胞融合装置を使用)させ、ハイブリド-マを得た。細胞凝集抑制活性を指標としてハイブリド-マのスクリ-ニングを行い、抗LFAー1mAbを産生する3つのクロ-ン(MAYー035,ー017,ー044)を得た。MAYー035はα鎖を認識し、他の2つはβ鎖を認識する抗体であることが確認された。これらのmAbは種々の細胞間凝集を抑制すると共にマイトゲン刺激やアロ抗原刺戟に対するリンパ球の増殖反応を抑制することが判明した。また、これらのmAbはLFAー1欠損症のリンパ球や顆粒球とは反応しなかつた。さらに、これらのmAb生物学的性状を明らかにし、精製の上臨床的応用の道を開発しつつある。
|