研究課題/領域番号 |
63480256
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山下 格 北海道大学, 医学部, 教授 (60000923)
|
研究分担者 |
松原 繁広 北海道大学, 医学部, 助手 (40142731)
小山 司 北海道大学, 医学部, 助教授 (10113557)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
|
キーワード | メトアンフェタミン / ドーパミン / セロトニン / 脳内透析 / ストレス / 恐怖条件付け / 学習正絶望 / CRF / ド-パミン / 学習性絶望 |
研究概要 |
1.メトアンフェタミン(MAP)反復投与により、ラツト線条体のDA取り込み部位数は減少し、この減少はMAP中断後30日まで続いた。DA取り込み部位数の減少は、DAの生合成阻害剤であるalpha-methyl-p-tyrosine(alpha-MPT)前処置、D1、D2受容体の拮抗薬であるSCH23390、YM-09151-2の前処置により阻止された。またNMDA受容体拮抗薬であるMK-801の前処置もDA取り込み部位数の減少を用量依存性に阻止した。脳内透析実験では、MAP急性投与は線条体においてDA放出の増加を用量依存性にもたらし、その増加作用はalpha-MPT前処置により完全に抑制されたが、reserpine前処置では影響をうけなかった。MAPによるDA放出は反復投与によりさらに増強されるが、alpha-MPT前処置はDA放出を阻止し、reserpine前処置はMAPによるDA放出の増加をさらに増強した。拘束ストレスによる線条体のDA放出はMAP反復投与により増強された。 2.Learned Helplessnessモデル:逃避不可能な電撃をラットに加えることにより、24時間後の回避逃避反応が著しく阻害された。抗うつ薬であるdesipramine、citalopramの前投与は有意な影響を与えなかった。 3.Conditioned fear stress(CFS)により血漿コルチコステロン濃度の上昇、脱糞数の増加、freezing behaviorの出現が認められた。CFSによるDOPAC、HVA、5-HIAA含量の増加は内側前頭葉皮質で顕著であった。 4.脳内corticotropin-releasing factor(CRF)含量に及ぼす拘束ストレスの影響:急性拘束ストレスはラット脳9部位のCRF含量に対して影響を与えなかった。反復拘束ストレスにより、正中隆起でのみCRF含量が増加した。
|