研究課題/領域番号 |
63480279
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
元吉 和夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (80137702)
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研究分担者 |
斉藤 正樹 (斎藤 政樹) 自治医科大学, 医学部, 教授 (60012762)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | M-CSF / 顆粒球減少症 / 血小板減少症 / 骨髄移植 / 生着生存率 / 巨核球増幅因子 / 殺腫瘍活性 / 骨髄異型性症候群 / MーCSF / 抗体依存性殺腫瘍活性 / 抗体非依存性殺腫瘍活性 / Fc受容体 / 腫瘍壊死因子 / 無顆粒球症 / 血中コレステロ-ル / 単球活性化 / Chromium Release Assay |
研究概要 |
本研究によって達成された成果について以下に略述する。 1)婦人科領域および血液科領域の悪性腫瘍に対する化学療法後にヒト単球コロニ-刺激因子(M-CSF)を投与すると、M-CSFを投与しない対照群に比べて統計的に有意に顆粒球数の回復が促進されること、および婦人科領域においては血小板数の回復も促進されることを明らかにした。 2)M-CSFを骨髄移植後に投与すると白血球数および顆粒球数の回復が早期におこること、移植後4ヵ月以内の生着生存率が有意に上昇すること、および移植後の白血病再発率がむしろ低下することなどを明らかにした。 3)ヒトおよびマウスの単球をM-CSFと共に液体培養すると、上清中に巨核球増幅因子(Meg-POT)が放出されることを明らかにした。 4)ヒト単球をM-CSFと前培養すると、単球のRaji細胞に対する抗体依存性殺腫瘍活性が6倍に増幅されること、および同様な前培養で単球のK562、HL60、U937それにDaudi細胞に対する抗体非依存性殺腫瘍活性が増幅されることを見出した。 5)M-CSFを骨髄異型性症候群(MDS)の患者に投与すると、顆粒球の増加と芽球の減少がおこりしかもその効果が持続することを明らかにした。 6)M-CSFレベルを測定するためのELSIAを開発し、癌化療後の汎血球減少症の期間の血中M-CSFレベルをモニタ-した。その結果、血中M-CSFレベルが上昇する症例は顆粒球の回復がはやく、上昇しない症例は顆粒球の回復がおそい傾向があることを明らかにした。 7)M-CSFが血中コレステロ-ル値を低下させる作用をもっていることを明らかにした。
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