研究課題/領域番号 |
63480280
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
押味 和夫 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40089991)
|
研究分担者 |
山田 修 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30167712)
赤星 雅 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40150974)
高橋 正知 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90119991)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | 顆粒リンパ球性白血病 / 顆粒リンパ球増多症 / MHC非拘束性キラ-活性 / γδT細胞 / インタ-ロイキン2レセプタ- / γζT細胞 / パ-フォリン / 顆粒リンパ球 / キラーT細胞 / NK細胞 / parallel tubular array / CFU-E / BFU-E / INF-γ / T細胞抗原レセプター / 単クローン性増殖 |
研究概要 |
(1)顆粒リンパ球(GL)の免疫学的性状 顆粒リンパ球増多症(GLPD)に出現するリンパ球はCD3^+のT細胞型とCD3^-16^+のNK細胞型に大別される。T-GLPDが64%と、欧米に比し低い。T-GLPDの多くはMHC非拘束性キラ-活性が欠如しているか低く、ADCのC活性は強い。NK-GLPDはMHC非拘束性キラ-活性、ADCC活性ともに強いことが多い、T-GLPDのADCC活性は抗CD3、抗CD8モノクロ-ナル抗体(mAb)により抑制されることから、CD3、CD8分子はADCCのキラ-活性の発現をコントロ-ルしている。GLはIL-2Rのβ鎖のみを発現しており、GLの増殖はこのIL-2Rβを介して、Autocrineおよびparacrineの機序で起こる。抗IL-2RmAbは増殖を抑制する。 (2)GLの微細構造 GLとK562標的細胞を混合培養すると、GLがK562の中に入り込むemperipolesisの像がγδ-TCR有するGLが認められた。αβ-TCRを有するGL、NKのマ-カ-を有するGLでは認められない。現在γδクロ-ンを用いて検討中である。 (3)コロニ-アッセイ GLPDで赤芽球癒(PRCA)を発症する症例の末梢血GLはCFU-Eを抑制する。さらにGLの培養上清もまた正常CFU-Eを抑制し、抗インタ-フェロンγ抗体の添加で抑制が解除された。このことはGLが産生するIFN-δまたは類似物質がPRCAの原因である可能性が考えられる。 (4)TCR遺伝子の解析 T-GLPDの多くはTCR-β_1γ鎖遺伝子が単クロ-ン性に再構成しており、NK-GLPDはgerm-lineのままである。
|