研究課題/領域番号 |
63480282
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
柴田 洋一 冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (30010474)
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研究分担者 |
富永 真一 (富永 眞一) 冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (70155571)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 血小板型 / 抗血小板抗体 / 血小板輸血 / 新生児血小板減少性紫性班病 / 混合受身凝集法 / 輸血後紫斑病 / 新生児血小板減少性性紫斑病 / 母児血小板型不適合 |
研究概要 |
本年度の研究で以下の事実を究明しえた。 1.経産婦献血者6万人について抗血小板抗体をスクリ-ニングしたところ、(1)抗YuK^a抗体は6万人中76人(0.12%)に、抗YuK^b抗体は6万人中1人(0.02%)に検出された。これら77人の抗体はすべてIgG抗体で、これらの人々には輸血歴のないことから、母児間のYuK型不適合妊娠により産生された抗体であることが判明した。これらの人々の分娩歴より新生児血小板減少性紫班病の有無を明確にしえなかったが、今回のスクリ-ニング検査の結果から、本邦ではYuK^a不適合が新生児血小板減少性紫班病の主要な原因であることの論拠を得た。(2)抗YuK^a抗体保有経産婦献血者22人の協力を得てHLAタイピングを実施したところ、その内の16人(72.6%)がA24ーBw52ーDR2のハプロタイプを持っていた。本邦でのこのハプロタイプの頻度は約9%なので、抗体保有者で有意にこのハプロタイプの頻度が高いことが判明した。このことは、今後の本疾患の予知予防に重要と思われた。(3)経産婦献血者3万人中抗Sib^a抗体保有者1人、同献血者6万人中抗NaK^a抗体保有者2人を検出した。 2.血小板に対するマウスモノクロ-ナル抗体11種類を分析したしところ1種類(OKM5)に抗NaK^a抗体の特異性があることを突き止めた。血小板型に対するモノクロ-ナル抗体としては初めてのものである。 3.従来、混合受身凝集法(MPHA法)ではマイクロプレ-トU型を使用して実施していたが、今回テラサキプレ-トU型を使用する方法に成功した。これにより従来の5分の1量の血小板及び抗血清で検査が可能になった。
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