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悪性腫瘍細胞株における蛋白分解酵素インヒビタ-の生物学的特性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 63480289
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関広島大学

研究代表者

武市 宣雄 (1989-1990)  広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (20034655)

西亀 正之 (1988)  広島大学, 医学部, 助教授 (70034014)

研究分担者 西亀 正之  広島大学, 医学部, 助教授 (70034014)
武市 宣雄  広島大学, 医学部附属病院, 講師 (20034655)
研究期間 (年度) 1988 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードチオ-ル系蛋白分解酵素インヒビタ- / 肺癌 / ヒト肺癌細胞株(細胞培養) / DNA合成 / 細胞培養 / ヒト肺癌細胞株 / チオール系蛋白分解酵素インヒビター / トリチウムチミジン取り込み
研究概要

チオ-ル系蛋白分解酵素インヒビタ-(TPI)をヒト肺癌細胞株を用いて分離し、これらの特性を検討した。
1)ヒト肺癌細胞株LKー2(扁平上皮癌)の培養液と培養細胞のそれぞれからゲルろ過法とイオン交換クロマトグラフィ-の2段階でTPIを分離した。培養からは分子量90,000の高分子TPIと分子量10,000低分子TPIが分離され、蛋白分解酵素阻害活性は低分子TPIが主体であった。低分子TPIの活性はpH6からpH10の範囲で安定で、60℃以下では熱に安定であった。また、チオ-ル系蛋白分解酵素を特異的に阻害し、セリン系蛋白分解酵素とコラゲナ-ゼを全く阻害しなかった。
一方、培養細胞からは分子量10,000の低分子TPIのみ分離され、培養液中の低分子TPIとほぼ同じ性質を持っていた。
2)ヒト肺癌細胞株Luciー10(腺癌)でも培養液から分子量90,000の高分子TPIと分子量10,000の低子TPIが分離され、培養細胞からは分子量10,000の低分子TPIのみ分離された。
3)ヒト肺癌細胞株由来の何れのTPIも免疫拡散法で生体の主要なTPIである血中α2ーTPI、尿中UTPIとの間に共通抗原性を認めなかった。
4)培養液中に経時的に蓄積されるTPI活性は、単細胞数当り及び単位時間当りで比較すると、対数増殖期に比べ定常期では2倍から3倍高値であった。
5)LKー2の培養液より分離した低分子TPIは〔^3H〕チミジンの取り込みでみたLKー2の培養液より分離した低分子TPIは〔^3H〕チミジンの取り込みでみたLKー2のDNA合成を濃度依存性に強く抑制した。

報告書

(4件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 吉岡 伸吉郎: "ヒト肺癌細胞株におけるチオ-ル系蛋白分解酵素インヒビタ-の研究" 広島大学医学雑誌. 37. 199-215 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S. YOSHIOKA: "Studies on Thiol Protease Inhibitor Isolated From Human Lung Cancer Cell Line" Medical Journal of Hiroshima University. 37. 199-215 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 武市宣雄: "The Significance of Immunochtmically Staining Culcitonin and CEA in Fine-Needle Aspiration Biopsay Materials from Medullary Carcinoma of the Thyroid" Japanese Journal of Suryery. Vol.6-19 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡伸吉郎: "ヒト肺癌細胞株におけるチオ-ル系蛋白分解酵素インヒビタ-の研究" 広島大学医学雑誌. 37(1). 199-215 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡伸吉郎: 広島大学医学雑誌. 37. 199-215 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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