研究課題/領域番号 |
63480313
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
山田 明夫 東京理科大学, 理学部, 教授 (80075267)
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研究分担者 |
山田 則子 東京女子医大学, 医用工学研究施設, 助手 (50107314)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | TAE法 / リピオド-ルウルトラフルイド / 肝蔵癌 / 徐放性多剤併用抗腫瘍剤カプセル / 針状のカプセル / 放射線重合 / 肝臓癌 / 徐放性多剤併用抗腫瘍カプセル / 多剤併用抗腫瘍剤カプセル / MMC / 5FU / ADM / 徐放期間 / 徐放率 / 疎水性 |
研究概要 |
1)カプセル移植による病理組織学的検討: 5ーFu単剤移植による結果、カプセルはグリソン鞘と癌組織の境に移植されている。核破壊などの若い壊死は見られないが、壊死は癌組織の方にのみ広がり、全体に凝固壊死を形成している。MMC単剤移植の結果、壊死範囲は4カプセル中で最も広く、直経1cm強であった。凝固壊死と新しい核破壊共存している。薬物が長期にわたり、持続的に放出されたことを推測される。ADR単剤移植では移植初期にごく小量の薬関物の放出がなされたと推定される。三剤併用カプセルの移植では核破壊→凝固壊死→融解壊死といった非常に特徴的な壊死形成を示した。 2)肝臓癌を有する白色ウサギに対するTAE法と併用する剤併用抗腫癌剤針状カプセルの検討: 白色家兎の肝左葉皮膜内にツべルクリン針を用いて注射し、VX_2肝腫瘍を作製した。超音波による発育状態の観際により、超音波画像が最大横経20mm前後になった時点(腫瘍移植度10〜14日)で8羽の家兎の固有肝脈に1.0mlのLipiodolを15秒前後かけて動注した。治療効果に関して担癌家兎の治療後14日目にやける生存率をみた。対照群では0%、動注群では50%、併用群では75%であり、生存率からも前述の併用効果を裏付ける成績がえられた。 3)TA法と併用する制癌剤マイクロカプセルの臨床応用: 忠者54才男性で肝転移を伴ったBorrmanII型の進行性胃癌と診断し、手術を施行した。胃切除後、TAE法と抗腫瘍カプセル併用を行った。肝の転移性腫瘍の2ケ所に12本の針状カプセル(各薬剤60mg)を刺入した。術後2週間目超音波検査では、肝腫瘍の内部エコ-は抵エコ-レベルとなっており、腫瘍が一部壊死性変性を起こしている。また術後3週目のCT検査では針状カプセルの刺入した外測区域の腫瘍は明らかに縮少した。
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