研究課題/領域番号 |
63480320
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
人見 滋樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
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研究分担者 |
神頭 徹 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (60206323)
和田 洋巳 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (90167205)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1989年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1988年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 抗癌剤感受性試験 / NK細胞 / KOLT-2抗原 / 肺癌 / 手術 / 肺小細胞癌 / 細胞培養 / 細胞分離 |
研究概要 |
1.抗癌剤感受性試験に関する研究(1)細胞採取方法:癌組織を細切しメッシュにより瀘過、Ficoll-Paqueでの比重遠心法による分離法の問題点は、【○!1】メッシュに残る癌細胞が多い、【○!2】Ficoll-Paqueによる分離の際、リンパ球や線維芽細胞の混入が生じることなどである。細切後、collagenase + DNase、trypsinなどの酵素処理による方法では【○!1】酵素処理液の粘性が強く、充分に瀘過できない、【○!2】以後の増殖度が低いことなどであった。(2)培養培地:RPMI1640、HAM、IMDM、MEMの各培地に10%FCSを加えた4種の培地では細胞成長の差は見られなかった。これらの培地では線維芽細胞が癌細胞よりも有意に増殖した。無血清培地,HITES^<1)>(小細胞癌)、SCL-4^<2)>(腺癌)では線維芽細胞の増殖は抑えられたが、癌細胞生存の期間は血清培地に比べ短かった。また二重寒天培地は、線維芽細胞増殖は抑制されたが、試みた肺癌細胞については、癌細胞増殖はみられなかった。これらの培地を用いて、一週間以上の期間の系で抗癌剤感受性試験を行うのには、無理があると思われ、今後は、24から72時間での系の増殖反応の評価や、癌細胞自体の活性や分子レベルでの判定が必要と考えられる。2.肺癌の生体免疫系に及ぼす影響:Tac,YTA-1,KOLT-2抗原に関しては、転移(-)所属リンパ節に比べ、転移(+)リンパ節のリンパ球では、KOLT-2抗原の発現が増強している例があった。術前後の末梢血リンパ球相互間では、有意な変化はなかった。 現在、IL-2、YTA-1などによる増殖反応の差等を検索中である。T3、B2は、術前にくらべ術後やや低下傾向を示していた。一方、NK細胞のマ-カ-であるleu7は、悪性疾患において術後有意に増加している例が多く、良性疾患ではこの傾向は認められなかった。今後、手術根治度との相関、leullとの二重染色、Cr releasing assayを用いたNK活性の検討などを予定している。
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