研究課題/領域番号 |
63480333
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
原 充弘 杏林大学, 医学部, 教授 (30086607)
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研究分担者 |
前村 栄治 杏林大学, 医学部, 助手
小西 善史 杏林大学, 医学部, 助手 (10175333)
竹内 一夫 杏林大学, 医学部, 教授 (80086462)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | アルゴンレ-ザ- / 動脈瘤 / 動物モデル / アルゴンレーザー |
研究概要 |
2年間で自家兎計40羽を用い、angioscope下にargon laserで家兎の胸・腹部大動脈の内壁を消去して、動脈瘤モデルを作成した。 初年度では、laserの照射条件、laser probeの種類等により一定の成果を得る事が出来なかった。そこで今年度はlaser probeの先端にmetalを付着させ、先端の温度が自由にcontrol出来るhot tip(Endocoagulator Model 20S)を導入した。またangioscopeは昨年度使用したものより広角で焦点深度の長いFiber lmaging FV300とFiber Catheter AS-003(瑞穂医科株)を用いた。さらに術中はballoon catheterで胸部大動脈の血流を一時遮断して、動脈内癖を一部消去した。その後catheter,fiber scopeを抜去し、Helin法及び高Na食にて2週〜4週間飼育し、屠殺して動脈瘤の発生・増大・破裂に関し検索した。 動脈瘤20羽中3羽(15%)に発生し、この肉眼的所見では消去部の壁が少し膨隆し、組織学的には内弾性板が破壊されて広範な壊死組織と器質化した血栓が認められた。また動脈瘤は2週目と4週目を比較すると、4週目の方が少し増大していた。なお術後8羽は動脈壁が窄孔して死亡し、この死因は内壁の消去程度が深く関与していた。 以上動脈瘤の増大・破裂に際しては、動脈瘤壁の消去程度とhemodynamic stressの程度、期間が密接に関与する結果が、実験モデルでも得られた。今後はさらに長期間の高血圧飼育に加え、手術的に腎動脈の狭窄・結紮を行い、より大きい嚢状動脈瘤に完成させたい。 結論:家兎を用いた動脈瘤モデルをargon laser,angiosocopc,balloon catheterを用いて作成した。また動脈瘤の発育因子は残存動脈壁とhemodynamic stressの程度、期間である事が再確認された。今後はこの動脈瘤をさらに増大させて治療方法を検討したい。
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