研究課題/領域番号 |
63480336
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
金田 清志 北海道大学, 医学部, 教授 (60000957)
|
研究分担者 |
山元 功 北海道大学, 医学部, 助手 (20200785)
石川 博將 (石川 博将) 北海道大学, 工学部, 教授 (80001212)
鐙 邦芳 北海道大学, 医学部, 助手 (00159419)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 悪性脊椎腫瘍 / 脊桂再建術 / 生体材料 / 生体活性セラミックス / 脊性インストルメンテ-ション / 金田式脊椎固定具 / 脊柱再建術 / 脊椎インストルメンテ-ション / 脊椎内固定具 / 椎体置換 |
研究概要 |
1 有限要素法を用いた脊桂モデルの作製:ヒト全腰椎の前方屈曲シミュレ-ションを行うため、平面応力有限要素法をベ-スにした等価二次元解析モデルを作成し、以下の事項を確認した。(1)一定モ-メント負荷時の各椎間線維輪や各靭帯の相当応力分布には椎骨部位による差が見られない。(2)脊桂に後方から前方へせん断力を負荷した横荷重の場合、椎間板線維輪、靭帯の相当応力は下位椎骨ほど高くなる。 2 不安性脊桂の生体力学的実験:胸腰椎損傷モデルを作成し、それに各種instrumentationで補強した複合体に対し生体力学的不安定性を三次元的に計測した。脊桂創外固定具はあらゆる方向の負荷に対し十分な安定性を示した。内固定具ではKaneda deviceは最も良好な固定性を有していた。 3 犬腰椎への椎体置換材料(アパタイト、ウォラストナイト含有ガラスセラミック:以下AーWGCと略す)と脊椎固定具を用いた脊椎再建に関する実験的研究:犬腰椎の一椎体切除後、AーWGC人工椎体と試作したanterior instrumentation による脊桂再建を5頭に施行した。全例で骨とセラミック間の直接結合は得られなかった。骨・AーWガラスセラミック間の直接結合には、初期固定の確保が不可欠であり、さらに強固な固定性の得られるimplantsの開発が必要である。 4 転移性脊椎腫瘍患者へのAーWGーC人工椎体と脊椎固定具(Kaneda Device)の臨床応用 転移性脊椎腫瘍患者6例に対してAーWGC人工椎体とKaneda Deviceによる脊椎再建術を施行した。全例に除痛効果が得られ、神経麻痺のあった4例では全例に改善が見られた。全例早期離床が可能であった。前方部分が腫瘍により破壊された脊桂での前方除圧とAーWGC人工椎体とKaneda Deviceによる脊椎再建術は支持性の獲得・麻痺の改善に有用であった。
|