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モノカルボン酸による局所麻酔増強効果

研究課題

研究課題/領域番号 63480348
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関鳥取大学

研究代表者

日地 康武  鳥取大学, 医学部, 教授 (90094101)

研究分担者 市川 修  鳥取大学, 医学部, 助手 (20108799)
井元 敏明  鳥取大学, 医学部, 助教授 (10109639)
井元 敏明  鳥取大学, 医学部, 助教授 (70037331)
研究期間 (年度) 1988 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワード局所麻酔薬 / 麻酔増強効果 / モノカルボン酸 / プロカイン / 吸着モデル / 水素クリアランス法 / 組織血流量 / 局所麻酔 / モノカルボン酸イオン / サリチル酸ナトリウム / 坐骨神経 / 紫外吸収 / 臨界吸着比 / ザリガニ巨大神経 / 吸着率 / 脱着率
研究概要

局所麻酔薬(プロカイン,リドカイン)の麻酔作用を増強する、一群の麻酔増強物質を発見した。麻酔増強効果は、モノカルボン酸イオンに特有の現象であった。
アメリカザリガニの腹側巨大神経と鋏脚神経,ラットの迷走神経と坐骨神経,更にヒト痛覚を対象として調べると、麻酔増強物質存在下では、麻酔発現時間が短縮し、麻酔持続時間が延長した。また、同じ麻酔効果を得るのに必要な麻酔薬濃度は、QQ1WW4RR〜QQ1WW10RRに低下する。麻酔増強の程度は、直鎖型のモノカルボン酸では炭素鎖が長くなるにつれて強くなり、芳香族カルボン酸では更に強力であった。また、ジカルボン酸,スルホル酸等のイオンでは、全く麻酔増強が起らない。
局所麻酔薬の作用を、神経膜に対する広い意味での吸着現象とみて吸着モデルを作り、紫外吸収実験で得られたパラメ-タを利用すると、麻酔発現時間の麻酔薬濃度依存性(電気生理学的実験結果)をよく説明する。電気生理学的実験結果を、このモデルで解析した結果,ザリガニ鋏脚神経では、(1)神経膜に局所麻酔薬分子の吸着サイトが約40μmol/g存在し、(2)プロカインの場合、サイトの45%が占有された時に麻酔が発現することが判明した。また、モノカルボン酸イオンには、(3)神経膜に対する局所麻酔薬分子の吸着率を上げ,脱着率を下げる作用と、(4)麻酔発現に必要な臨界吸着率((2)の45%)を、30〜20%にまで低下させる作用があった。
麻酔増強効果はin vivoの実験系でも顕著であったが、炭素数が3(プロピオン酸)以上の直鎖型カルボン酸では、麻酔持続時間が短縮した。水素クリアランス法を用いた実験の結果,これらのモノカルボン酸は、局所の組織血流量を増大させる作用が大きいことが判明した。

報告書

(4件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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