研究課題/領域番号 |
63480370
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
永田 行博 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30038806)
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研究分担者 |
飯隈 忠仁 鹿児島大学, 医学部, 助手 (30202807)
沖 利貴 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (30107867)
新村 亮二 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (70171080)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 骨代謝 / 骨塩量測定法 / 最大骨量 / 加令 / 卵巣摘出 / 妊産褥婦 / 放射線療法 / エストロゲン補充療法 / 骨量 / 骨量スクリ-ニング / 骨形成 / 骨吸収 / 去勢 / 骨粗鬆症 / 外科的去勢 / オステオカルシン / 骨質量 / QCT法 / エストラジオ-ル経皮吸収剤 / 予防的治療 / 無月経 / MD法 / CTスキャン法 / 骨代謝の生化学的パラメーター |
研究概要 |
我々はこの3年間で、卵巣機能が骨代謝にどの様な影響を及ぼしているかを検討し、以下の結果を得た。 1.検討項目:(1)骨塩量測定法の検討ーMD法・QCT法・二重光子吸収法(DHA)・デュアルX線骨密度測定法(DEXA)の検討、(2)正常婦人の骨量、骨代謝物質の測定、(3)閉経前婦人の両側卵巣摘出後の骨量の変化 ー正常婦人・エストロゲン補充療法・非補充療法婦人の比較、(4)加令の骨量への影響ーラットによる実験、(5)正妊婦・褥婦の骨量、骨代謝物質の測定、(6)放射線療法の骨量ヘの影響、(7)治療法の検討、2.成績:(1)MD法、QCT法よりも、DHA法による腰椎骨骨量測定がよい。DEXA法による橈骨骨量測定は骨量のスクリ-ニングには有用である。(2)骨量は20歳までは急速に増し、20歳から40歳までは変化は見られない。45歳頃から減少しはじめ閉経を境にさらに減少する。ALPやオステオカルシンが45歳以降増加しており、骨代謝が亢進していることを示した。(3)去勢を受けても30歳代までは骨量の減少は見られない。40歳代までは非治療群が治療群や対照群の2倍の骨量減少を示した。(4)8ー16週令ラットでは去勢群でも骨量の減少はなかった。これは骨形成が盛んなために骨吸収を上回っているためである。24週以降では骨量は減少した。(5)妊娠中の骨量減少は見られなかった。産褥6カ月では授乳婦は6.5%の骨量減少があり、1年後も回復していなかった。(6)放射線治療法後の骨量は5年後も影響が見られた。(7)エストロゲンの經皮投与が有用であった。3.結論:骨量は40歳代から減少すること、また去勢若年婦人の最大骨量を増やすために、早期よりエストロゲン補充療法が必要である。
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