研究課題/領域番号 |
63480372
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 秋悦 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00051227)
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研究分担者 |
古屋 悟 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30209192)
大村 伸一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40194302)
大柴 葉子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60185246)
北井 啓勝 社会保険埼玉中央病院, 医長 (30118939)
遠藤 芳広 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10129356)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 卵巣潅流 / 卵胞破裂 / 卵子成熟 / 排卵 / PAF / 卵巣灌流 |
研究概要 |
卵巣では下垂体より放出されるゴナドトロピンの刺激により、卵胞発育、排卵、黄体形成と続く周期的変化がみられる。この現象には卵巣内のCAMP、ステロイド、ホルモン、プロスタグランジンのほかプラスミノ-ゲンアクチベ-タ-、コラゲネ-ス、ヒスタミンなどの様々な生化学的物質が関与することが最近明らかにされた。しかし、原子卵胞の発育開始、単一細胞の選択、卵胞や黄体の血管構築などの卵巣生理には、未解決部分が少なくない。卵巣の血流は卵胞発育、排卵、黄体形成に対応して大きく変化する。選択された単一卵胞は大量の血流を供給され、排卵時の卵巣血流はさらに増加する。卵胞、黄体のステロイド、ホルモン合成および放出にも血流が関与している。本研究では、このような卵巣血流を保った状態で卵巣生理を観察できる体外潅流法を応用し、細胞培養法を個体全部の観察では不可能な卵巣機能を解明する。とくに卵胞発育・排卵黄体形成にともなう血行動態の変化とともに、血行動態の変動による卵巣の機能・形態への影響を検討することを目的とした。 研究実績 1.卵巣潅流装置作製、拍動性ポンプを使用、体外排卵を観察した。 2.潅流液に0.1%アルブミンを添加、コロイド浸透圧を生理的にした。 3.100%酸素を使用すると、潅流液の酸素分圧は300ー350mmHgであった。 4.排卵卵および顆粒膜細胞の微細構造を観察、体内排卵と比較した。 5.ゴナドトロピン投与すると、6時間後より潅流圧は増加した。 6.プロスタブランジン、ヒスタミン、ノルエピネフリン投与においても、卵巣潅流圧の上昇が認められた。 7.血小板、PAF投与により、卵成熟を伴わない卵胞破裂がみられた。 8.ゴナドトロピン投与後、卵巣は充血し、卵胞頂部の血流は低下した。
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