研究分担者 |
倉石 公路 日本医科大学, 医学部, 助手 (00170069)
鴨井 青龍 日本医科大学, 医学部, 助手 (90169649)
八木 覚 日本医科大学, 医学部, 助手 (00172833)
波多野 久昭 日本医科大学, 医学部, 講師 (10172917)
荒木 勤 日本医科大学, 医学部, 教授 (40089751)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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研究概要 |
平成2年度の計画では妊娠ヤギ(妊娠128〜140日)を用いて胎仔のoxygen consumption量を測定し,胎盤血流量を電磁血流計により測定し,妊娠経過にともなう変動を検討すると同時に胎仔,羊水中のアミノ酸組成を検討することであった。まず妊娠ヤギ3頭について胎仔腹部大動脈に電磁血流プロ-ブを装置し,上腕動・静脈に留置カテ-テルを挿入してさらに下腿動・静脈にも留置カテ-テルを挿入した後,米国AーUOX社製AーV酸素アナライザ-を装置した。術後,電磁血流計による胎仔大動脈血流量と下腿動・静脈のOxygen differenceを連続的に測定した後、Fickの原理から胎仔のOxygen Consumptionは6.2±1.3ml O_2/minであった。しかし、胎仔動脈血pH7.10前後のsererーacidosisが持続し,術後2日目に全仔死亡してしまった。問題点として胎仔腹部大動脈への電磁血流プロ-ブ装置後、プロ-ブによる大動脈血流障害が何らかの原因により生じsever acidosisが改善されなかった点である。そのため,妊娠ヤギ4頭については胎仔Oxygen Consumption測定の代わりに,より手術侵襲を軽減させるために胎仔脳組織のOxygen consumptionに関する妊娠に伴う変動を検討することにした。その結果、胎仔脳組織のOxygen Consumptionは5.6±0.7ml O_2/minであり,妊娠128〜140日の期間では有意な変動は認められなかった。一方、アミノ酸組成に関しては前年度の成績同様,Asparic acid,Serine,GLycine,Methionin,Tyrosineは胎仔の方が母獣より有意と多く含有していたが,妊娠経過や胎仔発育の影響は認められなかった。しかし、Threonine,Glutamin,Valine,Leucine,Histiaine,Ornthine,Lysineの含有量は低く,胎仔発育の変化が影響する傾向が認められた。
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