研究分担者 |
塚本 光俊 千葉大学, 医学部, 助手 (20179980)
上田 昌弘 千葉大学, 医学部, 助手 (70193810)
柿栖 米次 千葉大学, 医学部, 講師 (60126513)
麻薙 薫 千葉大学, 医学部, 講師 (30114226)
木村 毅 千葉大学, 医学部, 助教授 (80003391)
武田 憲夫 千葉大学, 医学部, 講師 (10163411)
藤本 尚也 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10199375)
霜鳥 政光 千葉大学, 医学部, 講師 (20009624)
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研究概要 |
1.老化促進マウスの時間周波数特性は,時間周波数の上昇に伴ない,NCC40DDの頂点潜時が延長した。Rー1系では12ケ月齢で延長を示すが,中枢神経系の老化が促進されているRー8系では6ケ月齢ですでに老化が開始されていた。 2.C67マウスの3,9,30ケ月齢の視神経線維数を全線維で数え,30ケ月齢で,3,9ケ月齢に比べ有意に減少を示した。 3.ヒトの視野において 自動現野計で検討し,40歳代を境に有意な感度低下を認めた。 4.ヒトの色覚は,カラ-パタ-ンVECPで,青黄軸,赤緑軸双方の障害が認められたが,青黄軸が主で,網膜より中枢の影響が示唆された 5.ヒトパタ-ンVECP(PVECP)による変化 1)PVECPの振幅によって他覚的に調節巾を測定し,その老化,糖尿病例での減少を示した。2)眼内レンズ挿入眼において,Luminance閾値を測定し,正常眼の加齢と同様に上昇が認められ,視路系の老化が,水晶体によらないことを示した。3)正常眼のコントラスト閾値を求め,加齢による有意な上昇を示し,それが瞳孔径によらないことを認めた。4)上半・下半視野の加齢をみたところ,上半視野の感度低下を認めた。 6.若年性パ-キンソンニスムにおいて,ド-パミンを中止するとPVECPの頂点潜時が延長し,視路系ヘのド-パミン関与が示唆された。加齢による潜時延長も,神経伝達物質も関与していると考えられた。 7.ハロペリド-ルをマウスに投与し,フラッシュVECPの頂点潜時が延長し,ド-パミン作用遮断が視路に影響することがわかった。 8.白内障手術後患者の視力を調べたところ,60歳までは平均視力は,1.0であったが,これ以後では10歳毎に約0.1ずつ視力が低下した。60歳を過ぎると網膜より中枢レベルでの老化が生じることが示唆された。
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