研究課題/領域番号 |
63480399
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
西田 祥蔵 (西田 祥藏) 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10065526)
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研究分担者 |
望月 深雪 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70200334)
樺山 力 愛知医科大学, 医学部, 助手 (80185967)
有木 玄 愛知医科大学, 医学部, 助手 (20184286)
渥美 一成 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30148316)
水谷 聡 愛知医科大学, 医学部, 助手 (60166014)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 加齢と調節幅(力) / 水晶体厚 / 前房深度 / ヒト毛様体筋 / サル毛様体筋 / 調節緊張、弛緩 / リポフスチン顆粒 / 毛様体筋筋原線維 / 水晶体線維 / 加齢変化 / 毛様体筋 / 筋原線維 / 筋細胞骨格 / 強膜岬 / 毛様体筋三次元像 / 毛様体筋筋腱構造 / 加齢 / 調節 / サル毛様体輪状筋 / 毛様体筋原線維 / ヒト眼毛様体筋 / サル眼毛様体筋 / 調節巾 / 毛様体筋画像解析 / 自発蛍光顆粒 / リポフスチン |
研究概要 |
1)眼調節機能を10ー70歳代男女眼について眼調節パタ-ンから解析すると、ステップ刺激による方が調節幅が広く、連続刺激では45歳以上なると殆ど測定できず、35ー39歳と40ー44歳の間で調節幅が大きく低下することが明らかになった。2)ヒト眼の調節緊張、弛緩(緊張、弛緩)時の水晶体厚、前房深度に付いては緊張、弛緩時共に水晶体厚は年齢とともに増加し前房深夜は減少したが、その差は年齢が高いほど小さくなり、特に50才代の弛緩時の水晶体厚は殆ど20歳代の緊張時の厚さに達して、加齢により緊張、弛緩時の厚さの差が著名に減少して、調節幅(力)の減少に直接関係していることを示唆した。3)毛様体筋はヒト眼でもサル眼でも加齢と共に矢状断面積は縮小する傾向と筋線維が減少して結合織が増加する傾向が見られた。毛様体筋輪状線維の割合もヒト眼では70歳迄サル眼では20歳迄年齢とともに増加し、それ以降の調節幅(力)低下が著名な時期に明瞭に減少した。4)サル眼にピロカルビルおよびピロカルビン点眼すると毛様体筋は調節緊張時には矢状断面では筋全体としては筋幅を拡げ前方へ移動し、20歳までは年齢が高いほどその変化が著名で、水晶体の弾性低下の依る調節幅(力)の低下にたいして水晶体がその厚さを変えやすい様な状況を形成することを示唆した。5)ヒトおよびサル毛様体筋にはリポフスチン顆粒で見られ、年齢と共に増加傾向が見られて、毛様体筋の加齢の評価の指標となることが明かになった。6)サル毛様体筋細胞をフリ-ズフラクチュア、ディ-プエッチング法で電顕的に観察すると筋原線維が筋細胞の長軸方向の走行を取りつつその経過中に互いに交叉し、細胞膜、核膜ともに直接接して筋細胞の骨格を形成していた。7)水晶体線維の走査電顕的観察から新しく形成された皮質線維の増加により水晶体中心部線維の割合が低下し、それが弾性低下の一因と考えられた。
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