研究課題/領域番号 |
63480412
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
谷口 茂彦 岡山大学, 歯学部, 教授 (50034161)
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研究分担者 |
西 美恵子 岡山大学, 歯学部, 教務員 (40180575)
高橋 浩二郎 岡山大学, 歯学部, 助手 (00144775)
川本 泰之 岡山大学, 歯学部, 非常勤講師
川本 奉之 岡山大学, 歯学部, 非常勤講師
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 基質小胞 / アルカリホスファタ-ゼ / 酸性ホスファタ-ゼ / 骨芽細胞 / MC3T3-EI / アルカリホスファターゼ / 酸性ホスファターゼ / MC3T3ーEI |
研究概要 |
中胚葉性硬組織の基質小胞性石灰化過程において、基質小胞内での結晶アパタイト形成にいたる分子過程は、ホスファタ-ゼ群を主体とした小胞酵素の動態レベルでは解明されていない。本研究では、関与する骨化過程を異にする下記の2種の基質小胞につき、その石灰化への実質的関与を必須条件として重視しつつ研究を推進した。 1.軟骨内骨化過程の基質小胞系:仔ウシ骨端軟骨より最終的にはPercoll密度勾配遠心法で分画精製された基質小胞は、アルカリホスタファタ-ゼ(ALP,p-nitrophenylリン酸を基質、pH9.8で測定)の最大比活性を示し、そのリン酸基転移酵素作用により小胞内外での石灰化にあずかると推定された。しかし共存する酸性ホスファタ-ゼ(pH5.5)は再分画後もALPとの活性比が一定でなく、小胞自体の不均一性が示唆されその克服が問題とされた。 2.膜内骨化過程にあずかる骨芽細胞様株MC3T3-EIよりの基質小胞:この培養細胞系で光顕レベルでの観測と組織化学的判定を併行した結果、基質小胞が放出される時期は、レチノイン酸レセプタ-遺伝子が転写されALPレベルが急上昇する単層増殖の集結期直後、つまり多層化増殖とCa^<2+>沈着により石灰化が始発する時点と判断された。石灰化に直接関与する基質小胞を可及的にサンプリングしうる条件がかく特定さた。 3.ホスファタ-ゼ活性の迅速自動測定システムの開発:同システムとして全自動型微量ストップトフロ-装置が完成された。微量の基質小胞につき酵素の動力学的デ-タの集積や、高速液体クロマトグラフィの溶出画分の酵素活性の自動連続測定も本システムの接続により可能となった。 上記のシステムの駆使が可能となったことを踏まえ、たとえサンプリ量が限定されても、石灰化に特異的に係わる基質小胞をより集めうる骨芽細胞様株培養細胞系に重点をおき、慎重に上記の成果をさらに発展させたい。
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