研究課題/領域番号 |
63480434
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
川和 忠治 (川和、忠治 タダハル) 昭和大学, 歯学部, 教授 (30014103)
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研究分担者 |
福永 秀樹 昭和大学, 歯学部, 助手 (50199254)
高橋 英和 昭和大学, 歯学部, 講師 (90175430)
割田 研司 昭和大学, 歯学部, 講師 (10119290)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1989年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1988年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 三次元測定 / ラバ-系印象材 / 個人トレ- / 精密印象 / 歯列印象 / 歯列模型 / 咬頭嵌合位 / 咬合器 / シリコ-ンラバ- / 咬合調整 / ボリサルファイド・ラバー / シリコーン・ラバー |
研究概要 |
現在、間接法により歯冠補綴物を製作すると、試適時の咬頭嵌合位において、咬合高径が100-300μm高くてることが確認されている。そこで、これらの問題点を解決するために、まず金属製の歯列原型を用いて、トレ-形態とラバ-系印象材の影響について、三次元測定機(ニコン工場顕微鏡改良型20型)を用いて検討を行った。その結果、ラバ-系印象材による歯列印象の寸法精度は、印象材、トレ-形態による影響はなく三次元的に優れており、原型をほぼ忠実に再現していた。これらの印象に石膏を注入して製作した歯列模型の寸法精度は、トレ-形態に影響され、個人トレ-タイプが優れていた。 つぎに、以上の研究結果を参考に、咬合器に装着した金属原型を印象し、この印象から製作した上下顎歯列模型の精密咬合器(特注品)に装着する。支台歯の部位でコア-を採得して、これを原型に戻し、歯列模型の精度をIP-Checkerを用いて検討した。その結果、対合歯列模型を支台菌と同様に個人トレ-、ラバ-系印象材(特に、シリコ-ン・ラバ-)、超硬石膏で製作すると支台歯の部位で原型と比較して20μmと僅かに高くなったにすぎなかった。 以上、材料側の因子としては、トレ-形態、印象材の種類、石膏の種類と注入量などが、歯列模型の精度に影響していることが認められた。 将来は、歯冠補綴物の咬合の高さに影響をすると考えられる生体側の因子についても検討を加え、咬合調整がわずかで済む間接法の確立を目ざしたい。
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