研究課題/領域番号 |
63480487
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
江澤 郁子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (10060641)
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研究分担者 |
高木 雅佳子 (高木 稚佳子) 日本女子大学, 家政学部, 助手 (60120771)
川名 光子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (50060611)
中浜 信子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (90060590)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 骨粗鬆症モデルラット / 卵巣摘出・低カルシウム食 / 硬組織標本 / 大腿骨破断強度 / カルシウム出納 / BMD / MD / 乳情カルシウム / 乳清カルシウム / 卵巣摘出ラット / カルシウム出納試験 / 大腿骨MD法 / 脛骨SPA / カルシウム供給源 / 卵巣摘出 / 食物カルシウム源 / 骨破断強度 / 骨軟X線像 / 骨形態計測 / 魚骨粉料理 |
研究概要 |
1.本研究は、卵巣摘出・低カルシウム食飼育した、閉経後骨粗鬆症モデルラットを用い、骨代謝改善に対する食物カルシウム源の効果を検討した。その結果 (1)唱和63年の補助金により購入した、硬組織標本作成機器1式を活用することにより、従来の大腿骨破断強度および骨成分に加え、骨組織標本から、骨代謝改善のメカニズムの検討を可能にした。 (2)食物カルシウム源の骨への効果をみる前段階として、腸管からのカルシウム吸収のメカニズムを、カルシウム出納および腸粘膜の電子顕微鏡観察から検討し、食物カルシウムの含量により、絨毛の長さ、腸陰窩の高さが有意に変化することを明らかにした。 (3)骨代謝に対する乳情カルシウムの利用効果を検討した結果、 i)SPA(Single photon absorptimetry)法にる腔骨の骨幹部におけるBMD(bone mineral density)は、乳情カルシウム食群が炭酸カルシウム食群に比較し、高値傾向を示した。 ii)MD(Micro-density)法を用いた大腿骨の骨密度関連パラメ-タ-(ΣGS、ΣGS/D、GSmin、GSmax)では、乳情カルシウム食群が炭酸カルシウム食群に比べ、有意な高値を示した。 iii)大腿骨破断特性においても、乳情カルシウム食群は有意な高値を示した。これらの結果から、乳情カルシウムは骨改善効果を有する有効なカルシウム源であると考えられた。 2.食物カルシウム源としての魚骨粉利用の調理性について検討の結果 (1)凍結乾燥した魚骨粉は、焙ることにより魚臭が芳香に変化し、調理への応用範囲が広がり、容易にカルシウム摂取量を増加させた。 (2)魚骨粉の入った50余種の調理品目につき、官脳検査、物性測定を行った結果、調理法によた嗜好性が増すことが示された。
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