研究課題/領域番号 |
63480491
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川口 昭彦 東京大学, 教養学部, 教授 (80013332)
|
研究分担者 |
小関 良宏 東京大学, 教養学部, 助手 (50185592)
山田 晃弘 東京大学, 教養学部, 教授 (50012266)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
|
キーワード | 脂肪酸合成酵素 / アシルキャリアタンパク質 / ユ-グレナ / クロレラ / 不飽和化反応 / 脂肪酸合成酸素 / アシルキャリアタンパク / ユーグレナ |
研究概要 |
OOFuglena gracilisWWーPPのクロロプラスが欠けた変異株から、可溶性画分に存在するI型脂肪酸合成酵素の精製を試みた。粗抽出液を硫安分画、ヒドロキシアバタイトカラム処理を行うと、精製されることは確認できた。しかしながら、酵素自身が不安定で精製の過程で失活することが明らかになった。安定化する試薬を探査したが、効果的な物質は見いだされなかった。 OOCholrell vulgarisWWーPP 11hの脂質代謝に対するCOCC2DD濃度の影響について研究を進めた。OOC. vulgarisWWーPPの主要脂質はオスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノ-ルアミン(PE)、モノガラクトシルジアシルグリセロ-ル(MGDG)およびジガラクトシルジアシルグリセロ-ル(DGDG)であった。低COCC2DD細胞と高COCC2DD細胞では、これら主要脂質の量比には差がなかったが、葉緑体に存在するガラクト糖脂質脂質の構成脂肪酸の不飽和度に顕著な差が見られた。すなわち、MGDGやDGDGのCCC18DDの不飽和度はPC、Pい等のそれに比べて、非常に高かった。つまり葉緑体におけるMGDGやDGDGの18:2から18:3への不飽和化活性はendoplasmic reticulumにおけるPC等のリン脂質のそれに比べて高いと考えられる。したがって、ガラクト糖脂質を基質とした不飽和化反応の方がリン脂質を基質とした不飽和化反応よりCOCC2DD条件の影響を受けやすいと予想された。また、低COCC2DD細胞は高COCC2DD細胞に比べて、MGDG及びDGDGの合成に対するchloroplastic pathwayの貢献度が低く、cytoplasmic pathwayの貢献度が高いことが示唆された。さらに、高COCC2DD細胞の低COCC2DD細胞条件への移行によりMGDG及びDGDGの合成に対するchloroplastic pathwayの貢献度が減少し、cytoplasmic pathwayの貢献度が増加することが示唆された。
|