研究課題/領域番号 |
63490017
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
金井 寛 上智大学, 理工学部, 教授 (20053548)
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研究分担者 |
藤井 麻美子 上智大学, 理工学部, 助手 (20173396)
酒本 勝之 上智大学, 理工学部, 講師 (50053674)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 無侵襲測定 / インピ-ダンスCT / 生体組織の電気特性 / ハイパ-サ-ミア / 温度分布 / 高周波測定用プロ-ブ / 温度分布測定 / 同軸プロ-ブ / 四電極法 / 同軸端プローブ / エタノールの電気特性 / 同軸測定管 |
研究概要 |
本研究は目的は、生体断面の温度変化の分布を1℃以下の精度で電気的方法を用いて無侵襲的に測定することである。内容は大きく分けて以下の二つの部分からなる。 a)生体の電気特性の計測、特に信頼できるデ-タの少ない1MHzー3GHzの生体組織のin vivo測定法の確立、これを利用しての温度変化分布測出の可否を検討 b)電気特性を利用した無侵襲温度変化分布測定法の開発。特に低い周波数を利用したインピ-ダンスCT法の開発。 高い周波数における生体の電気特性測定:本研究では1MHzー3GHzの周波数における生体の電気特性を無侵襲的に測定する装置を作成し測定誤差、校正法などにつき検討し、十分の精度で測定できることを確認した。この装置を用いて生体各組織の電気特性及びその温度依存性を実測し、信頼できるデ-タを取得した。これらのデ-タは、本研究のみならず医用生体工学の広い分野で利用できると思われる。 温度変化分布測定のためのインピ-ダンスCTの開発: 比較的低い周波数における生体組織の電気特性は大きな温度依存性を示す。これを利用して生体内の温度変化の分布を測定する方法について検討を行なった。本研究では円筒モデルを用いた実験と理論解析を行なった。インピ-ダンスCTから温度の絶対値を推定することは不可能であるが、ハイパ-サ-ミアなどでは加温前後の抵抗値の変化から温度変化(この場合は温度上昇)を推定することが出来る。 本実験で用いた再構成の計算方法にはまだ多少の問題が残ったいるが、実験結果からは温度分解能1℃、空間分解能1cm^2程区が限界であろう思われる。感度、誤差などについての理論的検討も行なったので報告する。
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