研究課題/領域番号 |
63490020
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
木村 穰 (木村 穣) 東海大学, 医学部, 助教授 (10146706)
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研究分担者 |
上山 義人 東海大学, 医学部, 助教授 (30072408)
横山 峯介 (財)実験動物中央研究所, 研究員 (40090930)
勝木 元也 東海大学, 医学部, 教授 (20051732)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | トランスジェニックマウス / アンチセンスDNA / 遺伝子工学 / 発生工学 / 疾患モデル / ミエリン形成 / 遺伝子発現 / ミエリン塩基性タンパク質 / 疾患モデル動物 |
研究概要 |
特定の遺伝子のmRNAに相補的なRNA(アンチセンスRNA)を産生するトランスジェニックマウスを作成することにより、特定の遺伝子発現を抑制するシステムを開発し、得られた個体に生じた変化から本来の遺伝子機能を追求することが本研究の最終的な目的である。 1.発現抑制メカニズムの解析…すでに我々はマウスミエリン塩基性タンパク質(MBP)遺伝子のアンチセンスcDNAを導入・発現させたトランスジェニックマウスにおいて、内在性MBP遺伝子の発現抑制、ミエリン形成不全、震えの症状の出現を認めている。本研究では、選択的RNAスプライシングに由来する複数種のMBPの発現が同時に抑制されること、およびミエリン形成が盛んになる生後15日目にすでに発現抑制が生じていることが新しく明らかとなった。また発現抑制段階については、核内での転写段階で発現抑制が生じている可能性も充分考えられることから、アンチセンス遺伝子DNAを導入・発現するトランスジェニックスウスも作成し、現在解析中である。 2.種々の遺伝子への応用…細胞骨格を形成するβアクチンの遺伝子、がん遺伝子c-Ha-ras、ガン抑制遺伝子Rb:筋ジストロフィ-症の原因遺伝子といわれるジストロフィン遺伝子などについてアンチセンスcDNAを適当なプロモ-タ-下に配置したDNAを構築し、アンチセンスcDNA導入トランスジェニックマウスを多数作成し、31系統の系統化に成功した。顕著な臨床症状を示すものは今のところないが、発現が検出できないかもしくは非常に低いものも多く、プロモ-タ-を含めた発現調節領域の選定が今後に残された課題である。
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