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行為の社会的意味

研究課題

研究課題/領域番号 63510008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関九州大学

研究代表者

増永 洋三  九州大学, 文学部, 教授 (70034692)

研究分担者 菅 豊彦  九州大学, 教養部, 教授 (50091385)
松永 澄夫  東京大学, 文学部, 助教授 (30097282)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード意志行為 / 志向性 / 因果性 / 言語ゲーム / 人格の同一性 / 責任 / 目的
研究概要

この研究は行為の社会的意味に照準を当て、行為と志向性、行為の他者による了解可能性、行為と記述、とくに行為の複層的被規定性の根拠を行為が為される社会的文脈から明らかにすることをめざすものである。
そのため、増永は主として、M・ブロンデルの行為論を中心に、全体としての人間的生を構成する行為の諸相の展開と、それによっていかにして共同体的倫理的世界が確立されるかを考察し、63年9月に九州大学哲学会で発表し、九州大学の菅ならびに他の教官と意見を交換した。
また菅は後期ウィトゲンシュタインの言語ゲームを手がかりに、行為と記述の関係を分析し、社会的規範や価値評価による行為規定の構造を問題にし、従来からの研究結果を刊行し、増永、松永からの批判をうけ、その問題をさらに追求しようとしている。
松永は、彼の従来からの行為研究をまとめ、63年12月、九州大学に10日間滞在し、行為の志向性、行為と因果性、行為規定の社会的文脈に関する研究発表を行い、増永、菅と多くの意見交換をおこなった。三者の共同研究を通して、共通の認識に達したものも多々あるが、相互の間に大きな見解の相異を残しているものが、いくつかあり、しかもそれらはすべて行為の哲学の基本問題であり、今後の共通の課題として、相互の研究成果を交換しつつ、明らかにしていかなければならない。その二三を挙げれば、まず、志向性をどう把握するかに関して増永、菅と松永との間に大きな見解の相異があることである。第2に因果性をめぐる松永の考察はとくに菅に大きな影響を与えたが、松永の因果性の考えが首尾一貫したものでありうるかどうかに関して、松永と菅はさらに検討を加える必要がある。第3に増永が主題としている、社会的規定を超越する行為の創造的契機の解明は松永や菅にとってはこれからの課題であり、増永の仕事を参照しつつ、考察を進めていく必要がある。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yozo Masunaga.: 哲学論文集第24輯(九州大学哲学会). 24. 1-10 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 松永澄夫: 論集(東京大学文学部哲学研究室). 7. 1-28 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 菅豊彦: "経験の可能性" 法律文化社, 1-181 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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