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コンピューター利用による仏教文献の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63510018
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 印度哲学
研究機関花園大学

研究代表者

沖本 克巳  花園大学, 文学部, 教授 (30103253)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード漢文データベース / 『倶舎論』 / 『妄尽還源観』 / 禪文献 / 欠字問題
研究概要

1.『倶舎論』玄弉訳を全文打ち出し、校正を終えた。目下その結果を入力中で一部分は完成している。なお、全部に頁・段落・行数を入れ、検索に便ならしめている。頁・行数入力ソフトも作ったが、手作業による部分が多く、さほど有力なツールではない。
2.『倶舎論』真諦訳を一部入力中であるが、費用・労力の点で限界があり、年度内には完成しなかった。なお、小部の『大乗記信論』に続き『妄尽還源観』を入力し、校訂・和訳も一括変換を応用しつつ完成させた。これらの作業は今後も継続していく予定である。
3.欠字問題は重要な課題である。『倶舎論』総字数約50万字に対し、欠字は100余字でおよそ五千分の一の確率である。梵語の音写がかなりの部分を占めるから頻度は低いといえよう。他のテキストは約三千分の一程度の確率で、このあたりがおよその欠字数の目途となる。なお、禪文献は俗語を多く用いるので、例えば『景徳伝灯録』で約500字と多い。ただし、これらをクリアすれば中国文学・哲学との共通性も多いから、広い射程でことが行える可能性が出てくる。なお、これらの場合、旧字と新字の統一の問題も考慮しておく必要がある。
4.欠字問題回避のため、現在は半角アルファベト2字の組み合わせで2700余字のカテゴリーが出来るので、それを仮に用いている。全国的な統一ルールが必要である。個人的努力と全体の協力体制のバランスが必要であろう。その際、版権の問題も考慮されねばならない。学会レベルでの取組が要請される由縁である。
5.索引作製用のソフトを簡易言語で作製してあるので、検索は容易であるが、それ以上の研究としては何が可能であるのか、人文科学の研究そのもののシミュレーション、プログラム化が課題となってくる。PCで何が可能なのか。難問であるが、じっくりと考えていきたい。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 沖本克巳: 鎌田茂雄博士還暦記念論文集『中国の仏教と文化』. 187-204 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 沖本克巳: 禪学研究. 68. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 沖本克巳: "『妄尽還源観』-コンピューター利用による仏教文献研究-" 花園大学出版会, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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