研究課題/領域番号 |
63510023
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 梅花短期大学 |
研究代表者 |
茂 義樹 梅花短期大学, 英語科, 教授 (20071334)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 聖書翻訳 / D・C・グリ-ン / アメリカン・ボ-ド / 聖書協会 / 松山高吉 / J・C・ヘボン / 同志社 / 日本組合基督教会 / 聖書翻訳事業 / D・C・グリーン / アメリカン・ボード / 日本プロテスタント史 / キリスト教史 / 横浜伝道 |
研究概要 |
I 昭和63年度及び平成元年度の外務省外交資料館(東京)、開港資料館を中心に行った資料収集で、D・C・グリ-ン及び横浜、京都の宣教師に関する資料を得た。特にグリ-ン始め宣教師の住所録、アジア協会関係記事等今後グリ-ンの横浜生活を纏めるうえでの資料が収集された。 II 昭和63年度及び平成元年度における再重要課題は、グリ-ン書簡のマイクロフィルムからの解読とタイプ化、その翻訳作業であった。解読とタイプをおえ、翻訳も大半を完成し、最終校訂に入っている。それによって、聖書翻訳事業の実態がかなり明らかになってきている。要点は次の通りである。 (1)聖書翻訳の進捗について。原則として共同翻訳委員のメンバ-が訳し、同委員会が校訂し、印刷にかける。『羅馬書』はこれにあたる。またかって個人が訳したものをグリ-ン、J・C・ヘボンが校訂するもの。『マタイ伝』等がそれである。 (2)文体について。それまでの漢文調に代えて、グリ-ンの方針である分かりやすい日本語で書くことが受け入れられた。グリ-ンは教育の無い商人、婦人にもわかる話言葉を書き言葉とした。これは大きな改革であった。 III グリ-ンのアメリカ聖書協会宛書簡は解読、タイプをおえた。また日本聖書協会所蔵資料は読了した。グリ-ン宛アメリカン・ボ-ド書簡は入手し、目下解析中である。 IV グリ-ン書簡では教育特に同志社開校をめぐる議論を始め、当時の宗教、政治等の諸問題が論じられている。近日中にこれらの資料をすべて総合して、聖書翻訳事業の詳細を纏め、『聖書翻訳事業とD・C・グリ-ン』(仮題)として研究書を刊行したい。
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