研究課題/領域番号 |
63510037
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
齋藤 〓幸 北海道大学, 文学部 (70113561)
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研究分担者 |
大津 起夫 北海道大学, 文学部, 助手 (10203829)
今井 四郎 北海道大学, 文学部, 教授 (70000586)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 計量的測定法 / 潜在構造 / 二値データ / 認知構造 / 類似性係数 / 類似性行列 |
研究概要 |
本研究は、刺激の潜在的な認知構造を計量的な立場で、データカラ導出するために、新しい分析法を開発した。またそれを、認知の実験的研究に応用して、その方法の有効性を検討したものである。 多くの属性で記述された一群の刺激に対して、被験者が二値的な反応をしたデータを多変量二値データとよぶ。このデータに関して、刺激間の認知的な関連性を表すものとして、刺激間の統計的な類似性および非類似性の測度を計算し、それらの一次結合として、一般的な類似性指標を設定した。この指標からなる類似性行列を二重中心化して、さらにコレスキー分解すると、一群の刺激を計量空間に表現できる方法を開発した。この表現は、刺激の潜在的な認知構造を導出する手段として、有用である。またこの新方法は、二値的な反応のコーディングに依存しないという意味で、不変な構造を導出するので、極めて便利な性質を有するること証明した。 この成果を基礎として、計算機プログラムを開発した。それを用いて多属性刺激の認知判断の実験データの分析を行い、新方法が有効であることを確かめた。
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