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胎児の記憶と学習の可能性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63510054
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関滋賀大学

研究代表者

児玉 典子 (兒玉 典子)  滋賀大学, 教育学部, 助教授 (50127007)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード胎児の記憶 / 味覚 / 嗅覚刺激 / 新生児 / 味覚@嗅覚刺激
研究概要

本研究では、クロ-ズドコロニ-系のマウスSlc:ICRを用い、胎児期に羊水中へ注入された味覚/嗅覚刺激を胎児が記憶し、出生後その記憶に基づいて自分の母親へ接近するか否かを調べ、胎児期の記憶の重要性を検討することを目的とした。
実験群としては、VV群(羊水中へバニラを注入し、出生後それへの選択テストを行う群)、ApAp群(羊水中へリンゴジュ-スを注入し、出生後それへの選択テスト行う群)、SS群(羊水中へ生理食塩水を注入し、出生後それへの選択テストを行う群)の3群を構成し、そのコントロ-ルとしてVV群(胎児期は無処置で、出生後バニラへの選択テストを行う群)、NAp群(胎児期は無処置で、出生後リンゴジュ-スへの選択テストを行う群)、NS群(胎児期は無処置で、出生後生理食塩水への選択テストを行う群)の3群を構成した。
実験群には、妊娠16日(出生3日前)に味覚/嗅覚刺激の注入を行った。また、実験群とコントロ-ル群に対して、出生後21日齢で刺激への選択テスト(記憶テスト)を行った。
テストの結果、NV群はバニラを避けるのに対し、VV群はそれを避けなかった。また、リンゴジュ-スと生理食塩水については、実験群とコントロ-ル群の差異は認められなかった。
これらのことから、出生後2日齢の新生児は、嫌悪刺激であるバニラを最もよく記憶していることが明らかとなった。今後は、妊娠何日の胎児がどれほど記憶と学習の能力を持っているかについての検討が必要である。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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