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ストロボ視における運動知覚特性

研究課題

研究課題/領域番号 63510069
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

鷲見 成正  慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)

研究分担者 浜石 千賀子  慶應義塾大学, 経済学部, 助手 (10118995)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード運動知覚 / 運動視 / 知覚形態 / ストロボ視 / 視知覚体制化
研究概要

我々の経験する世界は実にさまざまなものによって満たされているが、それらは決して個々ばらばらな存在ではなく、常に組織づけられ体制化された一つの全体として現われている。運動がこのような視覚的まとまりを作り出すときに、運動のもっている「共通運動性」「時空間的連続性」「因果性」が重要な働きを示すことが明らかにされた。これらを更に細かく分けてみると、"重なり""運動分岐""枠組み""奥行効果""空間的連続""層化完結""同一性保存""機械的因果結合""社会的因果結合"となる。これら諸要因が運動の視知覚体制化に深く関わっていることはこれまでに多くの研究者から指摘されてきたものであるが、しかし運動視知覚研究の実績が乏しい今日にあっていまだ充分な発展を見ないまゝにとどまっている。本研究の目的は、かかる要因が真に運動そのものに依存して起こるものであって、決して空間条件のみでは成り立たないものであることを明らかにすることにある。これまで、動かせばこのように見えるという報告はあるが、動かすことの本質は何かについての分析は皆無である。仮現運動の研究はこの問題に一歩踏み込んだものと考えられるが、それは現実場面から隔離された条件設定を余儀なくされてしまっている。本研究でストロボ視条件を採用したことは、現実運動場面で視知覚体制化に働いている運動要因そのものを消し去るうえできわめて効果的であること、国際的にみてもいまだこの面の研究は行われておらず国際会議での報告では他国研究者達に一層発展を期待されることにある。視覚的運動対象群を観察中、15Hz以下のフラッシュ頻度のストロボ照明に切り換えると、それまでの体制化は崩壊し新たなまとまりへの転換される。実験結果によれば、運動要因消失後知覚体制化に果す形態要因は"近接"であることが明らかとなった。今後この面での追求は、これまで知られなかった新たな側面を示すことになろう。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 鷲見成正: 日本基礎心理学会研究発表予稿集. 7. B31 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shigemasa Sumi: Perception(England). 17. 405 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 鷲見成正: 日本心理学会研究発表論文集. 52. 577 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 鷲見成正: 画像工学コンファレンス研究発表論文集. 19. 205-210 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 鷲見成正: テレビジョン学会技術報告. 13. 37-41 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shigemasa Sumi: Perception(England).

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 鷲見成正: "ミショット(心理学群像)" アカデミア出版会,

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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