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瀬戸大橋建設の地域社会への影響-香川県と愛媛県を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 63510096
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関広島大学

研究代表者

鰺坂 学  広島大学, 総合科学部, 助教授 (60135960)

研究分担者 長沼 信之  広島大学, 総合科学部, 助手 (30164453)
伊藤 護也  広島大学, 総合科学部, 教授 (80034594)
磯部 作  倉敷市立児島第1高校, 教諭
秋葉 節夫  広島大学, 総合科学部, 講師 (90192905)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード瀬戸大橋 / 橋脚の島
研究概要

瀬戸大橋の開通・供用によって、四国特に香川県は大きな影響をうけている。橋の開通から半年経った昭和63年10月の橋の利用状況の発表によると、車やバスの利用は平均して当初の予想の52%であり、特にトラック便の利用が少く、一方JR線は以前の宇高連絡船の約3倍の乗客があったということである。記念博覧会の開催時には四国、特に香川県の観光地では通常の2倍以上の人でがあり、瀬戸大橋は今のところ「観光橋」である。
日常生活レヴェルでもっともドラステックな影響を受けたのは、橋脚の島々である。与島では建設ルートにかったことによって石材業の半数の事業所が補償を受けて廃業せざるを得なくなり、石材を運ぶ海運業へのはね返りもあり、地場産業の衰退が助長された。櫃石島では建設計画に対しては不満をもつ人が多く反対運動も活発であったが、不漁のため休業に追い込まれていた潜水器漁業に携わる人に条件付賛成が多かった。岩黒島でも当初は計画に対しては不満をもつ人が多かったが民宿や商店関係者を中心に条件付賛成が増えていった。結果として岩黒島では橋をシンボルにして島の振興に活す方向が模索されてきている。
香川・愛媛両県でのアンケート調査では、全体として橋の建設に賛同期待する人が多い。しかし橋脚の島々では、島別、集落別、そして職業別やさらには漁獲法の違い、年齢、性別などさまざまな社会的階層により橋建設への評価や対応への差がはっきり出ている。しかも島々の住民は全体として否定的な見解をもつものが多い。こうして四国本島とは対照的に島々は地域振興の方途を見い出していない。そしてJR線の騒音問題、地場産業の衰退などの解決のめどはたっていない。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鰺坂学: ソシオロジ. 104. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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