研究課題/領域番号 |
63510103
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
斎藤 昌男 立正大学, 文学部, 教授 (70062784)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 高齢化 / 地方都市 / 地域集団 / 高齢化社会 / 住民組織 / 地域福祉 |
研究概要 |
地方都市における人口高齢化の程度は、当該都市の立地と社会経済的性格によりかなり差異がみられる。わが国の老年人口比率は10.3%(1985国調)である。そこで全国都市の老年人口比率をみると、7%未満80市(12.2%)、14%以上が108(16.5%)あった。前者「若年都市」はほとんど全て大都市周辺都市であるのに対し、後者「老年都市」は農村県をはじめ、全国に分布している。 調査対象に選んだ宮城県塩釜市は、仙台市の通勤圏内にあるにもかかわらず独立性の強い都市で、老年人口比率は9.4%(1985国調)である。全市的には高齢化の程度は中程度であるが、市内には松島湾に点在する漁村集落が含まれており、ここの老年人口比率が16.6%と高く、独特な地域課題をかかえている。 人口6万余の地方都市塩釜市においても、近隣関係の希薄化が進行し、他方で独居老人および老人夫婦のみの世帯が増加している。このため老人ホ-ム、ショ-トステイ・ホ-ム、デイケアサ-ビス・センタ-等に対する需要が増大すると同時に、近隣集団によるケア-システムづくりが大きな課題となっている。ホ-ムヘルプサ-ビスに対する潜在的需要がかなり存在するところから、これを支えるボランティアの養成も重要な課題である。市行政ではこれに対応するため「長寿社会対策検討委員会」を1989年7月に発足させ、市内の各種組織・機関による相互連繋システムづくりを官民合同で始めたところである。その討議資料として本研究の成果の一部が活用されている。
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