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地域オピニオンリーダーの構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63510104
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関立正大学

研究代表者

美ノ谷 和成  立正大学, 文学部, 教授 (30062839)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード地域オピニオンリーダー / NLP(夜間離発着訓練)用空港 / 三宅島
研究概要

本研究の目的は、情報型のなかでも問題情報をとりあげ、問題情報におけるオピニオンリーダーの構造と機能を明らかにすることにある。この研究目的を達成するため、米軍艦載機のNLP(夜間離発着訓練)用の空港建設問題で住民の間で反対派と賛成派に分かれている東京都の三宅島の住民と地域オピニオンリーダーを研究対象にとりあげた。2回の資料収集と予備調査をふまえて、地域住民と地域オピニオンリーダーに対して面接による聞き取り調査を実施した。その調査結果によると、三宅島住民のなかで約80%が反対派、約10%が賛成派、その他が約10%であった。他方、地域オピニオンリーダー層に対する調査では、75%のオピニオンリーダーが反対派、約10%が賛成派、中立派が約15%であった。この調査結果からも分かるように、三宅島の地域住民と地域オピニオンリーダーは、いずれも反対派が圧倒的な位置を占めている。また三宅島の社会構造を調べてみると、血縁や地縁の関係を中心とする血縁集団・地縁集団の力が強く、機能集団の力は相対的に弱い。三宅島は血縁集団・地縁集団の優位性のみられる社会である。反対派住民組織のリーダー達は、地縁集団のリーダーでもある。反対派住民組織のリーダーと部落会を中心とした地縁集団のリーダーは、重層関係にある。つまり、反対派住民組織のリーダーは、地縁集団のリーダー(役員)を兼職することによって、両組織を活用して意見指導を行っている。その結果、空港建設反対の意見は、圧倒的な優位性を保っている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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