研究概要 |
『復古記』原史料(以下原史料という)を整理・研究する中で以下のような成果をあげた。 1,原史料をI総裁局記,II内国事務局叢書,III弁事局叢書,IV無題名叢書,V行政官叢書,VI弁事局記録,VII留守官書類,VIII行政官記録,IX内国事務局記,X無題名文書,XI弁事局書類,XII太政官書類,XIII留守官書類(袋),XIV神祇官書類,XV民部官書類,XVI宮内省書類,XVII刑法官書類,XVIII総督府等書類,XIX軍務官書類,XX行政官書類,XXI無題名書類,XXII所属不明一括史料,XXIII諸藩旗本届書,XXIV社寺関係史料,XXV幕末期朝延関係史料,XXVI維新史料編簒事務局借出史料,XXVII幕末期武家関係史料,XXVIII維新期民衆願書,XXIX維新期公家届書,XXX太政官政府関係史料,XXXI断筒等雑史料の31項目に大分類し,一点毎の史料に番号を付し、修補した上で封筒詰めをおこない,公開出来る状態に持ち込んだ。史料絵点数は21,300点であることを確認したが,未整理部分が若干残っており,最終的な絵点数は,今後多少増加する。 2,原史料の内,目録によってその内容や時期がある程度絞ることの出来るものはあとに迴し,原型が崩壊してしまっているXXII以下の部分の一点毎の解続,研究をおこない,カ-ドに記録した。カ-ド絵枚数は,3958枚に達し,これ以前に作成されていた仮目録とあわせ,5275点の史料の内容がつかめるようにした。 3,原史料は明治8年7〜8月に,修史局が京都御所で『復古記』編簒のための史料収集を行い,紫辰殿にあった関係史料を東京に迴送,その一部を整理して『復古記』編簒に利用したが,大部分は未整理のまま利用されなかったことが判明した。 4,最終年度に報告書を作成,そこにおいて,31項目の細目録,『復古記』との比較研究,史料内容の検討結果等を報告した。
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