• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

イギリスにおける婦人参政権運動の一考察ー「婦人参政権協会国民同盟」をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 63510207
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関富山大学

研究代表者

河村 貞枝  富山大学, 人文学部, 教授 (70111911)

研究期間 (年度) 1988 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード婦人参政権協会国民同盟 / 婦人参政権運動 / サフラジスト / イギリス女性史 / フェミニズム / イギリス近代女性史
研究概要

本研究の平成2年度の焦点は、交付申請書に示したように、1918年の制限付婦人参政権成立以後完全な男女平等普通選挙権が成立する1928年までのNUWSSの軌跡を調べることにあった。NUWSSは1919年に解組し、「平等市民権期成協会国民同盟」(NUSEC)という新組織が結成されるが、NUSECの活動は平等選挙権のみならずより巾の広い社会的諸問題にも関わることになるが、明らかにNUSECはNUWSSと連続性をもった後身であった。1918年の選挙権を「第一次分」としてそこにとどまらず更なる運動を展開したことは、大戦勃発とともにほゞ消減したWSPUとの重大な相違であるし、家族手当の要求などの諸政策は、すでにNUWSSの時代に強めてきた労働者階級女性との結びつきを一層強めたものといえる。もちろんNUSEC独自の新たな発展があるが、それは本研究の射程外である。
さらに平成2年度は本研究課題の最終年度であるので、研究成果報告のための論文執筆にも従事したが、その過程でNUWSSについての重要な新しい知見を得た。詳細は報告書の中で示されるが、ここでは2点だけ要点を示す。一つはNUWSSの全期間を通じて会長職にあったミリスント・G・フォ-セットの思想とNUWSSの組織のあり方との関連性の程度を明らかにできたこと。もう一つは、第一段階(1903ー06年)のNUWSSの実証的研究によって1906年当時の同組織が明白な成長を遂げていたことを確認し得たこと。すなわちこの時点でNUWSSは単なる総轄的親組織ではなくなって、加盟支部団体のための政策を積極的に決定していこうとする能動的な中央の核となる組織として立ち現れていたということである。

報告書

(4件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 河村 貞枝: "イギリスにおける婦人参政権運動の考察ー「婦人参政権協会国民同盟」をめぐってー(その一)" 富山大学人文学部紀要. 17号. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kawamura, Sadae: "Reconsidering the Women' s Suffrage Movement in Britain : the National Union of Women' s Suffrage Societies (1)," Journal of the faculty of humantites, toyama niversity. No. 17. 23-52 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河村 貞枝: "イギリスにおける婦人参政権運動の考察ー「婦人参政権協会国民同盟」をめぐってー(その一)" 富山大学人文学部紀要. 17号. 23-52 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi