研究課題/領域番号 |
63510210
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
|
研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
垂水 節子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (60171906)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ドイツ現代史 / 大衆運動 / アクス・ヘルツ / 中部ドイツ / マンスフェルト地方 / 第一次大戦期 / 1921年3月行動 |
研究概要 |
本年度はニフの研究テーマを並行して追究した。 1.「マクス・ヘルツと中部ドイツの民衆1919〜1921年-マンスフェルト地方を中心に-」: これは同タイトル(副題なし)の論文を昨年度の鳴門教育大学『紀要』に発表し、その続偏に当る。この間入手したマイクロ・フィルムの新聞等の史料を読み加えたため、当初の予定の約2倍の大論文(400字詰100枚)となった。量的にも『紀要載裁』は不可能なので、副題をつけて独立論文とし、早稲田大学での恩師・村岡哲教授の記念論集に所収(共著)することにした。これはすでに印刷中で、89年4月末日出版予定である。この本の作成費を一部科研費から出した。内容的には、第一次大戦直後の中部ドイツ、特にマンスフエルト銅山地帯を舞台にくりひろげられた大衆運動を、ヘルツなる人物に焦点を当てつつ叙述した。「大衆労働者」(不熟練労働者)の自然発生的運動を、社会文化史的観点を織り込みつつ描いた。1990年3〜11月西独・ベルリン工科大学のR・リュルップ教授の許で在外研究を行うが、そこでもこれを報告する。西側では本格的なヘルツ論がないという同教授の言は私の研究の励みとなった。なお、当論文の完成と同時に、上記の大テーマ(研究課題名)の具体的構想が立ち、東西ドイツでの史料収集計画と相俟って、研究の発展への明瞭な展望が開けた。 2.「ドイツの労働者のストライキ1870〜1914年-若干の研究整理」: このテーマの下に、欧米の最近の研究をフォローしつつある。全体としては、上記の大テーマの中で「労働者文化」という理論的枠組における、理論部分の一環になる。当初の計画より遅れたが、89年度の『紀要』に投稿の予定。
|