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朝鮮の古歳時記『東国歳時記』の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63510273
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関神田外語大学

研究代表者

松原 孝俊  神田外語大学, 外国語学部韓国語学科, 専任講師 (20150378)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
キーワード年中行事 / 定本決定 / 伝記的研究 / 比較民俗学 / 東国歳時記の註釈 / 李民朝鮮時代の民俗事象 / 前近代の庶民生活相
研究概要

本研究の所期の問題設定であった、第1に『東国歳時記。(以下『東歳』と略す)の著者洪錫謨の伝記的研究、第2に定本決定作業、第3に註釈的研究、第4に『東歳』を中心とした比較民俗学的研究などを主軸に展開した。以上の研究は独立になされるものではなく、無論有機的連関性を持つ。第1の伝記的研究は飛躍的に進展した。従来の専門家は一致して「未詳」としただけに、本研究によって、生年・本貫・科挙応試・官歴・学歴・知友関係・党派・著書など、さまざまな解明・発見があり、実証的な伝記的研究の糸口を切り開いたのみならず、本文の理解の増進に努めた。第2の問題設定である「定本」決定作業については、当該書の原本もしくは異本の発見が期待できない限り、校異作業を放棄せざるをえない。原行の本文には多くの誤字や意味不明な個所も散見され、校定作業は緊急な要件である。そこで方法として、まず引用書との対照であり、次に著者洪錫謨が典拠したであろう原典の発見と、その対校である。幸いにも、本研究の進行過程で、著者が確実に典拠したであろう二書の存在に気付くと同時に、それぞれの対校作業を加えた。結果的に、ほぼ本文の整定作業を終了できた。むろん引用書との比較を通して、引用文に文献学的検討を加えたのは当然である。本研究によって、朝鮮の歳時記の基本資料である『東歳』の最良なテキストを得られたと愚考する。第3の註釈的研究は、目下鋭意進展中であり、全体の3分の1ほど終了した。民俗学ばかりでなく、語学・歴史学・文学など主要な研究成果を網羅した、可能な限り詳細な註釈に腐心している。第4の比較民俗学的観点の導入だが、特に日本民俗学の業績を参照することで、その対比を通してかなりの類似する民俗事象に気付いた。日本民俗学への有力な提言が可能な程度に、新たな知見を得た。(それぞれの発表予定の専論を参照して頂きたい)

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 松原孝俊: 学習院大東洋文化研究所調査研究報告. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 松原孝俊: 朝鮮学会.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 訳・註松原孝俊 岩崎美術社: "1989" 韓国の文化財ー民俗芸能・民俗工芸篇,

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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