研究課題/領域番号 |
63520029
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
刑事法学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
能勢 弘之 北海道大学, 法学部, 教授 (40000666)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 交通切符 / 三者即日処理方式 / 略式命令 / 法とコンピュ-タ / 裁判支援電算システム / 裁判とコンピュ-タ- / 簡易裁判所 / 略式手続 / 裁判の電算化 |
研究概要 |
1.本研究は、交通切符による三者(司法警察官、検察官、簡易裁判所)即日処理方式(略式命令)の電算化の最適システムの開発を目的として実施された。そのために、まず、起訴支援並に略式命令決定支援ツ-ルの電算システムとして推定した判定メカニズム(即ち、通常例パス、特殊例リジエクト)の実現可能性を把握するために、札幌地検交通分室で一日間に確定したすべての記録をデ-タベ-スにして、命令決定シミュレ-ションとそれに基づくシステム化の事前評価を行った。 2.その結果得た主な知見の概要を記すると、(1)前科無の場合、違反事項・違反車両を同一にする科刑意見は全て同一である(パスの対象か。)、(2)前科有の場合、違反事項・違反車両を同一にする科刑意見には複数存在する例がある(リジエクトの対象か。)、(3)有効期限切れによる無免許運転の場合、その後の免許証更新により、罰則の適用を除外している(リヂエクトの対象か。)、(4)不納付事件(30%あった)の場合、科刑意見は反則金額と全て同一である。この時、反則歴の有/無による影響は見られない。(5)添付書類が非常に多い(最大80種)。但し、東京より移送されたものには少ない(4〜5種)ことなどが注目されよう 3.そして、本調査に基づく考察をすると、(1)推定した判定メカニズムは実現しえること(90%パス、10%リジエクト)、(2)判定メカニズムは非常にシンプルと想定されることが確認できよう。但し、【○!イ】さらに多くのデ-タによる性向調査、【○!ロ】周辺の例えば、前歴デ-タ照会、反則金不納付検索、取締警官の入力、〓庫システム等々の他システムとのリンケ-ジの検討、【○!ハ】立証関係添付書類の削減・統一化、適正化とその作成過程等の電算システムへの適用化の検討が必要かつ重要であると考えられる。(3)即ち、切符作成支援電算システムの検討である。
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