研究課題/領域番号 |
63530061
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
林 周二 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授(学部長) (90012187)
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研究分担者 |
杉本 徹雄 静岡県立大学, 経営情報学部, 助教授 (00196750)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 経営情報型教育 / 経営情報学部 / 経営教育 / 情報教育 / 経営学部 / コンピュータ教育 |
研究概要 |
わが国では近年「経営情報学部」が急速に設置されてきたが、その教育・研究については一定の方向が得られているとは言い難い。そこで本研究では、国内および海外の経営情報型教育の実施状況を調査し、問題点および今後の方向性を検討した。 今日行なわれている経営情報型教育に総じて見られる最大の問題点の一つは、「経営」教育と「情報」教育とが個別に行なわれていることが多く、その両者が著しく遊離していることにあることが見出された。 情報教育の中核となるコンピュ-タ教育はコンピュ-タ教育そのものが経営教育とは全く独立して進められている場合が多々見られる。従って、今後はコンピュ-タ教育を中心とする情報教育をいかに有機的に経営教育に統合していくかが、経営情報型教育の最大の課題であると言っても過言ではない。経営情報型教育においては、コンピュ-タを主とする情報教育が究極の目的とはならず、経済学・数学・社会学・心理学・システム論といった諸科学の方法を習得したうえで、情報処理の技術を手段として経営の諸問題の解決に立ち向かわせるための教育が、今後ますます強く求められるであろう。 このことは教育カリキュラム上の編成の問題にとどまらず、両者の遊離の原因は経営系と情報系の教官の研究上あるいは教育上の交流の極端な少なさにも求められるのであり、従来型の一定の研究分野にだけ精通した教官の研究活動から脱却することも、効果的な経営情報型教育の実践には不可決のものと考えられる。
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