研究課題/領域番号 |
63530064
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
横田 澄司 明治大学, 経営学部, 教授 (40130843)
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研究分担者 |
金子 逸郎 明治大学, 商学部, 教授 (60061967)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 経営理念 / 部門間関係 / CIM / 従業員の満足度 / イノベーション / 企業家(精神) / イノベーションのための組織 |
研究概要 |
先駆企業(Vanguard)は、企業経営において、重要な方向と機能を示すものと思われる。先駆企業とは、変革的、発展的、というイメージで表現されるように、マネジメントおよび組織を絶えず変革しつつ、新規事業および新製品開発などのイノベーションを積極的に展開する企業として評価される。われわれはこのような先駆企業を、これらのイノベーションに対して積極的で、また経験十分なイノベータ企業として規定し、他のそれほどイノベーティブでない企業を不断にリードするプロアクティブ戦略型企業群として特徴づけている。こうしたタイプの企業は、現在進行しはじめている。'イノベーションの大波'の時代において、変化を常に先取りするポジションをキープし、過去の技術-市場の枠組みを大幅に変化させるだけでなく、これを脱脚した全く新しい技術-市場の枠組み形成を率先して実現していく企業群である。このような企業ないし企業群においては、当然、経営者、管理者のみならず一般従業員の能力発揮、自己実現のチャンスも多く与えられ、先駆企業に所属する人々の生活意識も、他の安定志向企業に比較して高い充実感と企業としての高い収益性が指摘される。 以上の論点からまずわれわれは、概念レベルで、松下電器の「事業部制」トヨタ自動車の「生産管理システム」、ニッカウヰスキーの「製品政策」雪印乳業の「新規事業の展開」、さらに吉田工業の「経営者哲学」を事例として整理し、これらを統合した形態で、先駆企業のモデルを構築したいと考え、目下これを具体的に取りまとめつつある。またこのモデルの信頼性、妥当性について、さらに実証的研究を実施する。この研究実施について、両名はすでに具体的に計画しており、そのため、研究スケジュールを明治大学社会科学研究所研究費の助成を得て遂行する(平成元年4月〜3年3月まで)段取りになっている。以上
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