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代数的整数論、特に類数およびイデアル類群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540029
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代数学・幾何学
研究機関岐阜大学

研究代表者

太田 喜一郎  岐阜大学, 教養部, 教授 (70021772)

研究分担者 北詰 正顯  岐阜大学, 教養部, 講師 (60204898)
松本 裕行  岐阜大学, 教養部, 講師 (00190538)
萬代 武史  岐阜大学, 教養部, 助教授 (10181843)
志賀 潔  岐阜大学, 教養部, 助教授 (10022683)
尼野 一夫  岐阜大学, 教養部, 教授 (40021761)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードイデアル類群 / 4次体の類数 / 8次体の類数 / 16次体の類数 / (2,2,…,2)型のアーベル拡大
研究概要

本研究においては、まずKが有理数体Qの2^m次のアーベル拡大でそのガロア群G(K/Q)が型(2,2…,2)をもつ場合に、そのイデアル類群C_Kの構造を明確にし、またその広義の類数h_Kの計算法を確立するなどの成果を得た。すなわち次の定理を証明することができた。
定理1.Kは有理数体Qの2^m次のアーベル拡大で、そのガロア群G(K/Q)は型(2,2,…,2)をもつとする。t=2^m-1として、k_1,k_2,…,k_tはKの相異なる2次部分体とする。さらにi=1,2,…,tについてC_i(2)はk_iの2-類群として、k_iのイデアル類群をC_i(2)×B_iとおく。もしKの類数h_Kが奇数であるならば、Kのイデアル類群C_Kは
C_K=B_1×B_2×…×B_t
のように直積分解される。したがってB_iの位数をb_iで表すならず、Kの類数h_Kは、h_K=b_ib_2…b_tと表される。
次に本研究では上記の定理1を用いて(2,2)型の4次体、(2,2,2)型の8次体および(2,2,2,2)型の16次体の類数を具体的に計算するために、それらの類数が奇数となるための条件をいくつか求めた。次の定理はその条件の一つを示す。
定理2.K=Q(√<p>,√<q>,√<r>)は8次体とする。ただしp、q、rは相異なる。さらに(q/p)=1 そして(p/r)=(r/q)=-1と仮定する。そのときもし4次部分体k=Q(√<p>,√<q>)の類数が奇数ならば、Kの類数h_Kも奇数である。
最後に、数多くの4次体、8次体および16次体について、その類数を実際に計算し、それを表にまとめた。このことも本研究の成果である。
本研究の結果は日本数学会で1988年秋の総合分科会と1989年春の年会でそれぞれ口答発表を行った。また裏面のように雑誌に発表の予定。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 太田喜一郎: 岐阜大学教養部研究報告. 25. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-03-31   更新日: 2016-04-21  

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