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複素多様体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540038
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代数学・幾何学
研究機関京都大学

研究代表者

上野 健爾  京都大学, 理学部, 教授 (40011655)

研究分担者 入江 幸右衛門  京都大学, 理学部, 助手 (40151691)
森脇 淳  京都大学, 理学部, 助手 (70191062)
河野 明  京都大学, 理学部, 講師 (00093237)
西田 吾郎  京都大学, 理学部, 助教授 (00027377)
丸山 正樹  京都大学, 理学部, 助教授 (50025459)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード共形場理論 / 形式群 / ヴィット概型 / 代数曲線 / 数論的多様体
研究概要

リーマン面、さらに一般に任意の可換環の上の代数曲線に対して、自由フェルミオンの共形場の理論を展開した。これは従来複素数上で展開されていたが、理論を任意の可換環の上で展開することによってその数学的本質が従来以上に明らかになりつつある。すなわち、物理学における弦理論を通じて、共形場の理論が数論的多様体と密接な関係があることが従来から指摘されていたが、我々の理論は数論的曲線上での共形場の理論を直接構成したことになっている。さらに、任意の可換環上で共形場の理論を展開する際に、ヴィット(Witt)概型が大切な役割を果たしたが、一方ではヴィット概型は可換形式群の理論と密接に関係している。我々の研究によって、共形場の理論も可換形式群と密接に関係していることが判明した。共形場の理論を構成するための基本的なデータ代数曲線とその上の点から自然にヴィット概型の座標環を構成することができ、形式群とヴィット概型を結びつけるカルティエ(Cartier)の定理が主張するヴィット概型から代数曲線のヤコビ多様体から出来る形式群への自然な写像を具体的に記述することに成功した。これはトポロジーにおける楕円種数の理論と密接に関係していることが期待されており、目下その性質を研究中である。
以上の理論は自由フェルミオンという可換なゲージ場に関する共形場の理論に関してであったが、その後この理論を非可換ゲージ場に拡張することが一部可能になった。この理論は代数曲線のベクトル束のモジュライ空間や曲線の退化とモジュライ空間との関係などが関係しており、これを数論的曲線上で展開することが目下進行中である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 上野健爾: Algebraic Geometry and Commutative Algebra,in Honor of M.Nagata. 749-770 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 桂利行、清水勇二、上野健爾: Communication of Mathematical Physics. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 桂利行、清水勇二、上野健爾: Advanced Studies in Pure Mathematics. 19. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Masaki MARUYAMA: Alg.Geom.and Comm.Alg.in Honor of M.Nagata. 233-260 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Akira KONO: Lecture Notes in Math. 1298. 192-206 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Atsushi MORIWAKI: Alg.Geom.and Comm.Alg.in Honor of M.Nagata. 289-312 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 江沢洋・小嶋泉編: "数理物理学の展開" 東京図書, 192 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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