研究課題/領域番号 |
63540075
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学・幾何学
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
田村 一郎 東京電機大学, 理工学部, 教授 (30011430)
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研究分担者 |
西山 享 東京電機大学, 理工学部, 助手 (70183085)
金銅 誠之 東京電機大学, 理工学部, 助手 (50186847)
上林 達治 東京電機大学, 理工学部, 教授 (70169803)
土倉 保 東京電機大学, 理工学部, 教授 (30004229)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 3次元多様体 / 流れ / 極小流 / 横断面 / 基本群 |
研究概要 |
3次元多様体において、極小流すなわち軌道がすべてその多様体の中で稠密であるような流れを持つものは、ポアンカレ円板の單位接空間におけるホロサイクル流として古典的に知られている。研究代表者はここ数年、「持ち上げ可能」という概念を流れに対して導入し、この性質をもつ流れに対して横断面を構成し、この横断面から流れの状態をしらべることを試みてきた。上述の例は「持ち上げ可能」という性質を持ち、したがつて横断面が存在するはずであるが、実体はこれまで不明であった。 この研究では、上述の例に対して、横断面がどのような形で存在するかを研究し、実際それがきれいな形でとれることを見出すことに成功した。さらにこの横断面を使って、その多様体の基本群が計算出来ることを示し、このことから持ち上げ可能な極小流をもつ3次元多様体の基本群がどのようであるべきかがほぼ明かにされた。1988年11月に開催された「葉層構造」シンポジウムで1時間半の講演でこれを発表した。 この研究は、3次元多様体におけるザイフェルト予想、すなわちすべての流れは周期軌道をもつのではないかという予想の解決に重要な意味をもつものである。一方、この横断面と流れの状態をコンピュータ・グラフィックスを用いて可視化する試みを行ったが、これについてははかばかしい発展はなかった。この流れに関連して、土倉保は解析的手法の開発を試みている。また金銅誠之は代数曲面の自己同型について研究している。
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