• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新しい炭素鎖分子の実験室マイクロ波分光と星間空間での探索

研究課題

研究課題/領域番号 63540192
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 智  名古屋大学, 理学部, 助手 (80182624)

研究分担者 斎藤 修二  名古屋大学, 理学部, 教授 (30106158)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1988年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード星間分子 / 星間化学 / 実験室分光 / マイクロ波分光 / フラーラジカル / プラズマ / 振動励起
研究概要

1.本科研費補助金によって周波数逓倍器(110〜170GHz)を導入し、これまでの実験室分光計と併せて55〜400GHzの周波数範囲をカバーできるようにした。この装置を用いて、星間分子、あるいはその候補となる分子の分光を行なった。
2.星間分子CCSおよびその同位体種のスペクトルを110〜170GHzの範囲で測定した。これまで実験室、星間空間で測られているデータと併せて、解析し、分子定数を改良した。それをもとに、今後の詳細な観測のための静止周波数を正確に決定した。
3.炭素鎖分子C_4H、C_3Nの振動励起状態のスペクトルを実験室で明らかにした。その結果、振動励起したC_4Hのスペクトルは赤色超巨星IRC+10216で多数観測されたが、振動励起したC_3Nのスペクトルはまったく見られないことがわかった。両者の振動エネルギーが同程度であることを考えると、C_4Hが特異的に振動励起していることがわかる。その機構としては、C_4Hの低い電子励起状態が関与していると考えられる。
4.CH_4とN_2の混合ガスの放電プラズマ中に、CH_2Nラジカル、およびHNCNラジカルの回転スペクトルを検出した。140〜400GHzの範囲で多数のスペクトル線を測定し、それぞれの分子の分子定数を正確に決定した。CH_2N、HNCNはそれぞれ星間空間におけるCH_2NH、H_2NCNの生成機構に深く関与している。CH_2Nについては米国のFCRAOの14m鏡を用いて探したが、検出できなかった。HNCNについては野辺山の45m鏡による探索を計画している。
5.H_2Sの放電プラズマ中にHS_2ラジカルのスペクトルを検出し、分子定数を決定した。この分子の探査はハワイのJCMTで計画中である。
6.今後、110ー170GHz帯での実験室分光をすすめ、新しい炭素鎖分子の検出を目ざしたい。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Yamamoto: Journal of Chemical Physics. 89. 1936-1944 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] S.Yamamoto: Astrophysical Journal. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] H.Mikami: Astronomy and Astrophysics. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi