研究課題/領域番号 |
63540215
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 正信 京都大学, 理学部, 講師 (90025479)
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研究分担者 |
小林 晨作 京都大学, 理学部, 教授 (80013465)
坂口 治隆 京都大学, 理学部, 助教授 (30025465)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 陽子弾性散乱 / 減偏極度 / 核子ー核子相互作用 / 少数系 / スピンースピン相互作用 / テンソル力 / 少数核子系 / 偏極移行 / ポラリメーター / ファディエフ |
研究概要 |
陽子と^<15>N弾性散乱の減偏極度測定をおこなった。これは阪大核物質研究センタ-の大強度偏極ビ-ム、偏極スペクトログラフDUMAS及びポラリメ-タ-MUSASHIを用いた。常温高圧のガスタ-ゲットを用いて後方でま程度よく測定した。又この系のE_P=65MeVの先の測定の解析を進めた。その結果陽子の光学ポテンシャルにおいてテンソル型のスピンースピン相互作用が中心力型と同程度に強く働いていることがはじめて明らかにされた。又このスピンースピンポテンシャルの形についても後方までの測定の解析により知見を得ることができた。これらの結果は出版印刷中である。この相互作用を核子ー核子2体相互作用から導出し有導核力の知見を得ることを現在進めている。 陽子ー陽子弾性散乱の減偏極度と4つの偏極移行量の測定をおこなった。低エネルギ-における陽子ー陽子弾性散乱においては偏極移行測定やスピン相関係数の測定は数が少なくその精度も不十分である。我々は52MeV偏極陽子を用いてDUMASと高圧ガスタ-ゲットシステムを用いて後方まで精度よく測定した。4つの偏極移行量の測定には2つの起伝導ソレノイドを用いたビ-ムのスピンの向きを変えた。途中までの解析によるとその結果は最近発表された陽子ー陽子に対するボンポテンシャルでは説明できなかった。パリポテンシャルでも再現性はよくない。現在デ-タ整理を進めるとともに位相差解析をおこなっている。この結果は平成元年度金子博実修士論文にまとめられた。 陽子ー重陽子後方弾性散乱の減偏極度の測定をおこなった。この測定を上記と技術的には同じである。現在その解析中である。
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