研究概要 |
本研究費補助金によって設置された端末は,NTTの通信回線DDXーPによって高エネルギ-物理学研究所(KEK)・トリスタンのホスト計算機に接続され順調に稼動して来た。この3年間における研究成果は下記に示すものである。 1.トリスタン実験デ-タの解析 重心系エネルギ-60GeVの電子・陽電子衝突による素粒子反応がKEK・VENUS測定器で検出されデ-タが採取された。その中から有効なイベントが粗処理されてホスト計算機に蓄積されている。本端未からこれらデ-タにアクセスして,幾種類ものモンテカルロシミュレ-ションを行いながらデ-タの解析を行った。研究成果は,本端末が実際に関与した2年間で物理の発表論文11編であった。 2.CERNーSerupukovーKEK共同実験GAMSデ-タの解析 欧州原子核研究所(CERN)とソ連邦高エネルギ-物理学研究所(Serupukov)で実験され採取されたデ-タはKEKのHEPネットワ-クを通して解析が行れた。我々はGAMS測定器が検出した6ケのγ線からメソン共鳴状態の解析を行っているが,現在進行中である。 3.研究報告書の作成 端未設置に関してまとめを行った。その内容は通信回線,タ-ミナルエミュレ-タ-等の端未ソフトの開発・アレンジを報告するものであり,その仂きを示すために,転送されたグラフィック画面(VENU実験デ-タ)を例示したものである。
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