研究課題/領域番号 |
63540226
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
谷藤 悃 法政大学, 第一教養部, 教授 (30060974)
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研究分担者 |
上村 正康 九州大学, 理学部, 助手 (10037210)
小池 康郎 法政大学, 第一教養部, 助教授 (80195635)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 中間エネルギ-核反応 / 偏極分解能 / 不変振巾法 / S波散乱長 / ガウス展開 / チャネル結合法 / ファディアエフ法 / セパラブル・ポテンシャル / 不変振巾 / ファディエフ法 / 重陽子 / 断面積 / 編極 / 分解能 / たたみこみ法 / テンソル力 / 中間エネルギー / π-中間子 |
研究概要 |
中間エネルギ-領域の核反応のいくつかについて、偏極現象を通じてスピン依存力、反応機構などを解明する研究を行った。 1.重陽子散乱では、不変振巾法の助けをかりて、散乱振巾をスピン依存力に対応して分解することに成功した。これを用いた結果、重陽子標的核間の相互作用が中心力、LS力、T_R型テンソル力およびT_L型テンソル力から成立っていること、および、これまで起原の明確でなかったT_L型テンソル力が、主として、LS力の2次効果として生ずることを明かにした。以前から提唱されていたLS力による重陽子の仮想分解効果はこのT_L型テンソル力の一部にしか過ぎないことがわかった。また以上の成果の応用として、これらスピン依存力の効果を明確にするためには、どのような偏極量を測定すればよいかが示された。 2.この研究は(d、p)反応にも拡張され、中間エネルギ-での(d、p)反応の偏極量についていくつかの予言を行ったばかりでなく、低エネルギ-の場合にも応用されて、九州大学の実験デ-タの解析に大きな成功を収めた。 3.次に、d^^→+p→^3He+π°反応の分析はチャネル結合法による計算は完成に至らなかったが、不変振巾法による分析は完了し、π中間子と核子の相互作用について重要な知見を導いた。即ち、2核子による中間子放出を仮定すると、この反応のしきい値の近傍での0°および180°のテンソル分解能から、中間子ー核子のS波散乱長の情報が導かれる。これから、従来の散乱長のデ-タには精度の上で大いに疑問があることが結論された。今後は、さきにのべた電子計算機によるチャネル結合法の計算を完成させたい。 4.また、Faddeev法による核反応の分析はNー^<12>Cのseparableポテンシャルをつくる点で成功したが、目標とする重陽子の^<12>C核による散乱の計算は目下進行中であって最終結果は得られていない。綜合的にみて、研究計画のかなりの部分が達成されたと考えられる。
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