研究課題/領域番号 |
63540241
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
増田 茂 東京大学, 教養学部, 助手 (50173745)
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研究分担者 |
原田 義也 東京大学, 教養学部, 教授 (20013477)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | メタステ-ブル原子 / 電子分光 / 固体表面 / 表面準位 / 波動関数 / メタステーブル原子 / 表面電子状態 |
研究概要 |
平成1年度の研究成果は以下の通りである。 (1)メタステ-ブル原子源の開発 昨年度は原子源として冷陰極型を用いていたが、ビ-ム強度が少し弱いこと及び放電の際に生じる共鳴線等によって、質の良いスペクトルを得るには約1時間要してた。本年度はノズル型の原子源を新たに製作してビ-ムの強度及び質の向上を図った。He^*(2^3S)の場合、2×10^<14>/sr・sの強度(従来の約倍)が得られて、測定時間も数分に短縮することができた。 グラファイト表面について 2次元物質の典型例であるグラファイトを試料に選び、この表面と希ガスのメタステ-ブル原子の相互作用について研究をおこなった。電子スペクトルの測定及び解析のほとんどは昨年度に終えたが、本年度は論文にまとめて公表した。 (3)Si単結晶表面について Si(III)7×7及びSi(100)2×1を試料としてメタステ-ブル原子スペクトル(MAES)を測定した。その結果、(i)メタステ-ブル原子(He^*,Ne^*,Ar^*)はいずれの表面でも共鳴イオン化、続いてオ-ジェ中和の2段階を経て脱励起する、(ii)オ-ジェ中和過程では表面2個のホ-ルが生成するがMAESには表面準位に2個のホ-ルをもつ状態が明瞭に観測された。これは電子やX線照射によるオ-ジェスペクトルには見られない初めての成果と言える。(iii)また、表面準位間のホ-ル-ホ-ル相互作用は非常に小さいことがわかった。現在、スペクトルのdeconvolutionを行なうためのプログラムを改良中であるが、完成後には上述の結果を含めて公表する予定である。 (4)他 有機薄膜や気相分子(多体効果)についても実験をおこなった。
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